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富山の薬師温泉庄永閣が破産開始、負債総額12億円

  • 2016年1月12日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、富山県砺波市の薬師温泉庄永閣は2015年12月21日、富山地方裁判所高岡支部に破産申請し、24日に破産開始決定を受けた。破産管財人は越後法律事務所の越後雅俊氏で、負債総額は約11億9500万円。

 同社は1968年4月に創業し、富山県内の景勝地の1つである庄川峡を一望する露天風呂を備えた温泉旅館「薬師寺庄永閣」を運営していた。96年には新館を建築し、97年8月期には約5億5000万円の売上高を計上。しかしその後は国内の景気停滞により売上高が減少したほか、過去からの設備投資負担もあり、多額の借入金を抱えていた。

 近年の年間売上高は1億円台に縮小。不動産の一部が競売にかけられて売却先が決定したため事業継続が困難となり、今回の措置となった。なお、同ホテルは今年1月3日で営業を終了している。