カモメツーリスト、20年の訪日取扱50万人へ-海外旅行は方面拡大

  • 2016年1月10日

パーティーには中国系を中心とした航空会社や大手旅行会社、日本全国のホテルなどから約300名が参加。駐日中国大使館からも経済商務処参事官の景春海氏が登壇して祝辞を述べた  アジアを中心とした海外旅行や、中国人などの訪日旅行を取り扱う第1種旅行業のカモメツーリストは、訪日外国人旅行者の取り扱いのさらなる強化をはかる。このほど都内で開催した同社の設立15周年記念パーティーで、代表取締役社長の山添翔氏は本誌の取材に応え、「2020年には訪日外国人の取り扱いを50万人に拡大したい」と意気込みを語った。

 同社の15年の訪日外国人旅行者の取扱人数は30万人超で、ほとんどが中国人。同社は中華人民共和国訪日団体観光旅行受入会社連絡協議会(中連協)にも所属しており、北京や上海、天津、青島、香港、マレーシアに海外拠点を設置している。山添氏は、同社では専属ガイド200名を有しており、質の高いサービスの提供をはかっている旨を説明。中国では訪日旅行を扱う大手旅行会社との信頼関係を構築できているとした。

カモメツーリスト代表取締役社長の山添翔氏  今後は中国人に加え、東南アジアの訪日需要の取り込みを強化する考え。また、今までは団体旅行を中心に取り扱っていたが、ビザの要件緩和などで増加傾向にあるFIT客の取り込みにも注力する。そのほかインセンティブツアーや、大型クルーズ船を活用したツアーの受注の増加にも取り組んでいくという。

 また、海外旅行についても、引き続き販売を強化する。同社企画部室長の関根進氏によれば、15年はセブ島が人気だったほか、インドやアンコールワットの問い合わせが増加。今後は既存のアジアに加え、欧州やオセアニア、南米などの取扱方面を拡大し、商品数を増加していく考えだ。また、修学旅行や留学、合宿、国際交流イベントの取り扱いを強化。業務渡航や海外出張業務のサポートなど、企業や団体向けサービスの提供も開始する。