国内LCC、年末年始の旅客数は全社が増加-新興は3社が伸長
ピーチ・アビエーション(MM)、ジェットスター・ジャパン(GK)、バニラエア(JW)のLCC3社が発表した年末年始(2015年12月25日~16年1月3日)の利用実績で、3社の合計旅客数は35万5357人、座席数は41万2560席となり、利用率は86.1%となった。旅客数は3社ともに前年を上回った。
会社別で見ると、MMの国際線は旅客数が前年比33.3%増の4万4818人で、座席数が36.0%増の4万8960席。利用率は1.9ポイント減となったものの、3社のなかでは最も高い91.5%だった。一方、国内線は旅客数が10.3%増の10万3471人、座席数が12.8%増の11万5920席で、利用率は2.0ポイント減の89.3%だった。
GKは国際線が15年2月から運航を開始したため前年との比較はできないが、旅客数は1万2919人、座席数は1万8000席となり、利用率は71.8%に。国内線については、旅客数は3社のなかで最も多い3.7%増の14万765人、座席数が13.0%減の16万9200席で、利用率は13.3ポイント増の83.2%となった。
JWは、国際線の旅客数が45.5%増の2万1413人、座席数が59.1%増の2万5200席となり、利用率は7.9ポイント減の85.0%。国内線は旅客数が47.4%増の3万1971人、座席数が44.1%増の3万5280席で、利用率は2.0ポイント増の90.6%だった。旅客数と座席数に関しては、国際線、国内線ともに3社のなかで最も高い伸び率となった。
このほか、国内線のみを運航する春秋航空日本(IJ)については、座席数が23.9%減の1万3230席と減少した一方、旅客数は1.3%増の1万2136人となり、利用率は22.9ポイント増の91.8%となった。
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