台湾、15年は交流500万人達成、来年は600万人へ
台湾観光局と台湾観光協会はこのほど、旅行業界関係者を招いて「台湾美食の饗宴~感謝の夕べ~」を開催した。主催者を代表して挨拶した台湾観光局局長の謝謂君氏は、冒頭で「嬉しいニュースを分かち合いたい」と述べ、2016年の目標達成をめざしていた訪台および訪日の交流人口500万人を、12月2日に達成したことを報告。出席者に感謝の意を示した。
台湾観光協会によれば、今年の1月から11月までの訪日台湾人旅行者数は、前年比27.8%増の352万2244人。一方で、訪台日本人旅行者数は海外旅行市場全体の低迷などにより、1.8%減の145万9851人にとどまっている。台湾観光協会会長の賴瑟珍氏は、2つの旅行者数のバランスが取れていないことを課題として挙げた上で「日本人には本場に来ていただいて美味しい料理を」と要望し、旅行会社やメディアに協力を求めた。乾杯の音頭を取った日本旅行業協会(JATA)会長の田川博己氏は、500万人を到達点とせず、その先をめざす意欲を示した。
本誌の取材に応じた台湾観光協会東京事務所所長の江明清氏は、来年の日台の交流人口の目標として「600万人」を掲げた。内訳については「訪日400万人と訪台200万人」と述べながらも、実際には現在の状況などを鑑みて「訪日420万人と訪台180万人では」との見方を示した。
同協会では来年も引き続き、台北に集中している日本人旅行者の地方への分散をはかる考え。11月に開始し来年2月まで継続するリピーター獲得に向けた「アイ・ラブ・台湾キャンペーン」や、チャーター便運航に対する協賛金の提供など、各種の支援を用意する。
なお、謝氏はこの日の挨拶で、12月20日には全世界からの訪台旅行者数が1000万人を突破したことも報告。「台湾も1000万人を記録する観光大国になりたいと思っていたので大変嬉しい」と述べ、出席者に謝意を示した。