JAL・ANA、年末年始国際線予約は5.4%増、リゾートなど好調
日本航空(JL)と全日空(NH)が12月18日に発表した年末年始期間(2015年12月25日~16年1月3日)の予約状況で、2社合計の国際線予約人数は前年比5.4%増の51万8939人だった。座席数は7.5%増の62万9584席で、予約率は1.6ポイント減の82.4%となった。
JLは予約人数が2.7%増の26万8464人、提供座席数が2.3%増の31万2308席で、予約率は0.3%ポイント増の86.0%と微増した。同社によれば、円安基調のため海外発の乗客が増加し、予約率を押し上げたという。NHは提供座席数を13.1%増の31万7276席と大きく増やしたが、予約人数は8.4%増の25万475人と届かず、予約率は3.4ポイント減の78.9%となった。
方面別では、2社ともにハワイなどのリゾート方面やアジア、オセアニア、北米方面が好調に推移。JLは米大陸が18.3%増、中国が10.3%増で2桁増となった。予約率では東南アジアが94.1%となったほか、グアム、オセアニア、ハワイ、韓国が9割を超える結果となった。なお、同社は臨時便として成田/ホノルル間を3便、チャーター便として成田/パラオ間を3便運航する予定だ。
NHはハワイの予約人数が27.8%増と3割近い伸びを示し、予約率も91.0%で最も高かった。アジア・オセアニアの予約人数は17.0%増で、12月11日に就航した羽田/シドニー線が好調に推移。同期間中はほぼ満席だという。一方、欧州の予約人数は18.3%減。パリで発生したテロ事件の影響で、パリ線やブリュッセル線の予約が弱含み傾向にあるとした。海外発の訪日需要は、アジア方面などを中心に引き続き好調に推移しているという。
期間中のピークは、2社ともに日本発が12月26日、日本着が1月3日となった。