「口コミなし」宿は半数超予約せず トリップアドバイザー調査
世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」によると、口コミを重視する傾向が年々高まっていることがわかった。特に、宿泊施設については半数以上の人が「口コミのないホテルは予約しない」と回答している。
これは、同社が調査会社に委託していた「口コミ利用の動向に関するユーザー調査」でこのほど明らかになった。日本人約1割を含む世界17カ国・1万5千人から回答を得た調査で、トリップアドバイザーを利用した8割以上が宿泊施設を予約する際、ほぼ毎回口コミを参照。2013年の前回調査より7ポイントあまり上昇した。観光施設・ツアーを選ぶ際も口コミを見る人が半数に上った。
宿泊施設の口コミについては93%が「正確である」と回答。特に「最新状況を知りたいので、ポジティブでもネガティブでも、新しい口コミに注目する」という人が一番多く43%を占めた。約3割は「いろいろな人の意見が知りたいので複数のページに渡って多くの口コミを読む」とし、インターネットの特性を生かした情報収集に努める人が多い。
トリップアドバイザーは約3億件の口コミ情報を持つ。今回の調査では6割以上が「口コミの数が豊富だから」を挙げる一方、「参考になる口コミが多い」64%、「旅慣れた人の口コミやアドバイスが読めるから」61%、「口コミが信頼できるし公平だから」51%などと、旅の実践的なアドバイスにつながる情報源として同サイトの支持の高さを裏付けた。ユーザーの8割以上がトリップアドバイザーにより「自分の選択に自信が持てると回答した」と同社。
なお、今回の調査を受けて、ショートアニメーション「口コミの力」がインターネットで公開されている。
(15/12/15)
情報提供:トラベルニュース社