スターアライアンス、LCCと乗継可能に、マンゴー航空から

  • 2015年12月17日

 スターアライアンスはこのほど、新たな取り組み「コネクティング・パートナー・モデル」を開始し、加盟航空会社とLCCなどとの乗り継ぎを可能にすると発表した。ネットワークの拡充が目的で、最初のパートナーとなるLCCには、スカイトラックスなどの受賞歴がある南アフリカ共和国のマンゴー航空(JE)を選定した。

 スターアライアンスによると、パートナーのLCCについては既存のネットワークへの適合性を慎重に評価した上で、高度な運航基準の遵守を求めるという。パートナーLCCはスターアライアンスには加盟せず、加盟航空会社との2社間で契約を締結し、マイレージプログラムなどの特典を追加する。スターアライアンス加盟航空会社とパートナーのLCCを乗り継ぐ利用者は、スターアライアンスによるスルーチェックインやスルーバゲージなどの特典を受けることができるという。

 JEは2006年11月に運航を開始し、現在はボーイングB737-800型機を10機保有。南アフリカ共和国の主要都市に加えて、タンザニアのザンジバルにも就航している。スターアライアンスによれば旅客輸送量は同国のLCCのなかでは最大で、アフリカの航空会社では唯一、機内でWiFiサービスを提供。JEのCEOを務めるニコ・ベザイデンホウト氏は今回のスターアライアンスとの協業にあたり、「コネクティングパートナーになることは、あらゆるLCCもしくはハイブリッド航空会社との競争に優位性をもたらす」と述べている。