シルバーシー、新造船に8種の料飲施設、多様な選択肢を提供

  • 2015年12月23日

シルバー・ミューズ シルバーシー・クルーズは先ごろ、都内で旅行会社などを対象に、2017年4月に就航予定の新造船「シルバー・ミューズ」の発表会を開催した。シルバー・ミューズは「シルバー・スピリット」以来約8年ぶりの新しいクルーズ船で、同船の就航により、同社のクルーズ船は全9隻となる。来日した同社アジア地区ディレクターのメルヴィン・ヤップ氏は、シルバー・ミューズにはメインダイニングを設けない旨を発表。8種類のレストランを用意して乗客に幅広い選択肢を提供する方針を示し、「乗客はアトラクションのように、毎晩異なるレストランを楽しむことができる」とアピールした。

レストラン「Kabuki」 シルバー・ミューズの総トン数はシルバーシー・クルーズとして最大の4万700トンで、乗客定員は596人。レストランはイタリアンの「La Terrazza」、日本食の「Kabuki」、ルレ・エ・シャトーによる「La Grande Dame」、欧州風グリルの「Atlantide」、石窯のあるピッツェリア「Regina Margherita」、溶岩プレートを使った屋外の「Hot Rocks」などを用意。このうち「Kabuki」と「La Grande Dame」は有料だが、「非常にクオリティが高く、価格以上の体験が楽しめる」という。

オーナーズ・スイート セミナーでは同船の客室を紹介。客室数は全298室で、全室バルコニー付きのスイートとした。最も小さい「クラッシック・ベランダ・スイート」は36平方メートルで、最も大きい「オーナーズ・スイート」は119平方メートル。また、ファミリー層やグループでの利用を見込み、コネクティングルームの数をこれまでよりも多く設定したほか、子供向けのキッズエリアも設けた。

シルバーシー・クルーズアジア地区ディレクターのメルヴィン・ヤップ氏 シルバー・ミューズの処女航海は17年4月10日から18日までで、モンテカルロ発着のコース。マルセイユやバルセロナ、パルマデマヨルカ、マホン、ポルトトッレス、フィレンツェのリボルノ、ポルトフィーノを周るもので、クルーズ代金はクラッシック・ベランダ・スイートで1名4250米ドルから。

 このほか、セミナーでは16年と17年のおすすめコースを紹介。例えば、16年の「シルバー・シャドー」の日本寄港クルーズについては、5月7日から19日までの東京発アラスカのスワード行きコースや、9月15日から10月4日までのバンクーバー発東京行きコースなどを提案した。また、17年8月から「シルバー・クラウド」の改装を開始し、同年11月から探検船「シルバー・クラウド・エクスペディション」として南極などの寒冷地でクルーズをおこなうことを説明した。