関空運営権、「関西エアポート」に移管、16年4月から

  • 2015年12月16日

 新関西国際空港は12月15日、オリックスおよびフランスの空港運営大手ヴァンシ・エアポートが出資する「関西エアポート」との間で、関空と伊丹の運営権の移管に関する正式契約を締結した。契約期間は12月15日から2060年3月31日までの44年間で、関西エアポートは16年4月1日から関空および伊丹の運営をおこなう。

 関西エアポートは、オリックスとヴァンシ・エアポートが12月1日、関空と伊丹の運営権者として設立した合弁会社。新関西国際空港は今年11月、オリックスとヴァンシ・エアポート、関西に拠点を置く銀行や建設会社などで構成する「オリックス、ヴァンシ・エアポートコンソーシアム」を、関空と伊丹の空港運営権売却の優先交渉権者として選定していた。

 新会社の株式は、オリックスとヴァンシ・エアポートがそれぞれ50%ずつ保有。今後は新たに株式を発行し、空港運営事業の開始時にはオリックスとヴァンシ・エアポートが40%ずつ、コンソーシアムに属するその他の企業が20%の株式を所有する予定だ。

 新会社の本社は大阪に構え、代表取締役社長にはオリックス取締役兼代表執行役副社長などを務める山谷佳之氏が、代表取締副社長にはヴァンシ・エアポートのエマヌエル・ムノント氏が就任した。資本金は12億5000万円で、純資産および総資産はそれぞれ25億円。決算期は9月末日とした。