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IATA、16年航空業界の純利益は10%増を予想、15年も上方修正

  • 2015年12月13日

 国際航空運送協会(IATA)はこのほど、2016年の全世界の航空業界における収益が前年比0.9%増の7170億米ドルとなり、純利益は10.0%増の363億米ドル、純利益率は0.5ポイント増の5.1%になると予想した。旅客数は6.9%増の38億人を見込む。また、15年の純利益の予想についても、今年6月に発表した293億米ドルから330億米ドルへと上方修正した。

 増加の要因としては原油価格の下落などに加えて、大幅な旅行需要の増加などを挙げた。IATA事務総長兼CEOのトニー・タイラー氏は「運賃の価格競争や機材への投資などにより、利用者はかつてない恩恵を受けている」とのコメントを発表している。

 方面別の純利益が最も大きいのは北米で、全体の半分以上を占める1.0%減の192億米ドルと予想。以下は欧州が23.2%増の85億米ドル、アジア太平洋地域が13.8%増の66億米ドルがともに2桁増で続き、その他の中東、ラテンアメリカ、アフリカも増加または改善する見込みだ。