ブランドUSA、メディア・アワード初開催、新たな切り口評価

  • 2015年11月30日

各部門の最優秀作品の受賞者と審査員たち ブランドUSAはこのほど、第1回の「ブランドUSA メディア・アワード2015」を開催した。同賞は米国観光の新たな需要創出に向け、メディアへの露出増加を目的として創設したもので、2014年11月から15年9月までに掲載または放送され、米国の観光促進に寄与した記事や番組を「紙媒体」「オンライン」「テレビ」の3部門で表彰。表彰式で登壇したブランドUSA日本代表アジア地区担当ストラテジーディレクターの早瀬陽一氏は、「米国全土の観光プロモーションを担うブランドUSAが主催することで、(一部の地域だけではなく)アメリカ全体の観光促進をめざす」と説明した。

ブランドUSA日本代表アジア地区担当ストラテジーディレクターの早瀬陽一氏 同賞については、ブランドUSAが消費者向けプロモーションで設定しているテーマ「発見しよう、あなたが知らないアメリカを。」に沿って選考を実施。日本での知名度が低いデスティネーションの楽しみ方など、新たな切り口で米国の魅力を紹介した作品を優秀作品に選定したという。早瀬氏は「日本市場はとても成熟したマーケット」と改めて強調するとともに、今後はこれまでに多くの日本人が訪問した主要ゲートウェイだけではなく、地方のアクティビティも訴求していきたい旨を説明した。

授賞式の様子 第1回は、各部門において入賞作品をそれぞれ5点ずつ選出。そのなかから、各部門ごとに最優秀作品1点を選んだ。紙媒体部門の最優秀賞には文藝春秋の女性誌「CREA Traveller 秋号」の特集記事「華麗なるニューヨーク」「アメリカの美しき秘境」と、「CREA 7月号 いつ行ってもいいね、ハワイ」を選定。「CREA Traveller 秋号」はニューヨークと米国の自然を写真で紹介し、旅行需要の喚起に大きくつなげたこと、「CREA 7月号」は大型のショッピングモールや有名なレストランだけでなく、知名度の低い地元ならではの情報を数多く掲載したことなどを評価した。

 オンライン部門の最優秀作品には、コンデナスト・ジャパンが出版する女性誌「VOGUE JAPAN」のウェブサイト内特集ページ「サンフランシスコ穴場ガイド」を選出。サンフランシスコの地元住民が訪れるスポットなどを多く掲載しており、「気負いすぎていない、日常生活のなかの街の魅力を紹介している」点を高く評価した。

 テレビ部門の最優秀作品には、テレビマンユニオンが制作した「すばらしきアメリカ旅スペシャル 松下奈緒 NY&ボストン恋する休日!」を選定。同番組はBSフジが放映したもので、ナビゲーターを務めた女優の松下奈緒さんが、訪問したボストン美術館やボストン交響楽団などの雰囲気に合っていたことなどを評価した。

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