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JRグ、50回目の「京の冬の旅」キャンペーン、3テーマで50イベント

  • 2015年11月19日

 JRグループは京都市、京都市観光協会などと共同で、2016年1月1日から3月21日まで京都デスティネーションキャンペーン「京の冬の旅」を開催する。同キャンペーンは1967年1月から開始しており、来年で50回目。「伝統産業・文化」「朝観光・夜観光」「京の食文化」の3つのテーマで50のイベントを展開する。

 イベントでは、「京のたしなみ」「京都『千年の心得』」「食遊菜都」「キャンペーン イベント」の4項目を用意。「京のたしなみ」ではアクセサリーや木の食器セット作り、和紙を活用した小物作り、風呂敷の包み方教室などの体験プランを用意した。また、「京都の奥深い上質な魅力」をテーマにした「千年の心得」では、料理研究家の大原千鶴さんが「京のおばんざい」をテーマに講演をおこなうほか、早朝の法観寺の特別拝観プランや、圓徳院での砂紋引き体験と朝粥の朝食プランなどを設けた。食をテーマにした「食遊菜都」では、妙心寺の非公開文化財特別公開と京の野菜御膳を組み合わせたプランなどを用意。「キャンペーン イベント」では、食のイベント「『美しの饗宴』~老舗料亭の若主人たちによる夢の共演」を実施するほか、毎年恒例のライトアップイベント「京都・東山花灯路」などもおこなう。

 また、「京の冬の旅」では、毎回非公開の文化財の特別公開を実施しているところ。今回は、臨済宗の開祖である臨済禅師の1150回忌にちなんで「禅-ZEN- ~禅寺の美 日本文化の美~」をテーマに据え、禅宗寺院を中心に庭園や仏像、襖絵や建物など16ヶ所の文化財を公開する。このうち、初公開は相国寺の養源院と長得院、真如寺の3ヶ所。

 例年実施している定期観光バスの特別コースでは、朝のコースや学習をテーマにした「大人の修学旅行」を新設した。朝のコースでは大徳寺の大慈院での座禅体験、精進料理店「泉仙」での朝食に加え、大徳寺本房と相国寺の法堂、方丈をガイドの案内で拝観する。「大人の修学旅行」では、河村能舞台で能楽を学ぶ講座を受けるほか、下鴨神社の特別参拝と建仁寺の霊源院の特別拝観を実施。「祇園さゝ木」の昼食と、「俵屋吉富」での菓子製作実演の見学や抹茶を楽しむ機会を盛り込んだ。

 このほか、京都の国宝や重要文化財、禅寺の襖絵や庭園、京都の食をテーマにしたコースや、着物で抹茶を楽しみ北野天満宮の梅を見るコースなどを設定し、半日で寺院を巡る短期コースも用意した。各コースはJRの主要な駅や旅行センター、主要な旅行会社で販売する。