▽9月単月の国内旅行は16％増、外国人は4割増

　9月単月の取扱額では、国内旅行は前年比16.0％増の4030億5693万円。観光庁によると、シルバーウィークでの需要が好調に推移し、方面別では特に関西と北陸が人気だったという。外国人旅行も東アジアと東南アジアからの旅行者が増加していることから、37.9％増の127億6980万円と4割増加した。

　企業別で見ると、国内旅行の取扱額はジェイティービー（JTB）15社計が23.8％増の992億4611万円で1位に。2位は楽天で26.4％増の395億1706万円、3位はKNT-CTホールディングス8社計で7.6％増の311億481万円となった。

　前年からの伸び率では、DeNAトラベルが105.4％増の2億9504万円と最も増加。取扱額が10億円以上の企業ではi.JTBが49.3％増の176億9698万円、JTB西日本が37.3％増の113億9610万円、エイチ・アイ・エス（HIS）が30.6％増の70億8004万円などとなった。

　外国人旅行の取扱額も、国内旅行と同様にJTB15社計が33.2％増の54億9269万円で1位に。以下は日本旅行が20.1％増の24億4796万円、HISが58.7％増の17億977万円と続いた。

　伸び率を見ると、最も増加したのはJTB九州で626.1％増の7889万円。取扱額が1億円を超える企業では、楽天が85.2％増の4億1201万円、東武トップツアーズが81.3％増の4億9184万円、農協観光が70.1％増の1億784万円などとなった。

　募集型企画旅行の取扱状況に関しては、国内旅行の取扱額が17.1％増の985億2640万円、取扱人数は5.9％増の313万572人で、単価は10.5％増の3万1472円と2桁増。外国人旅行は取扱額が23.1％増の4億8337万円、取扱人数が45.1％増の2万9889人となり、単価は15.2％減の1万6172円となった。

　なお、海外旅行の取扱額は4.3％減の2039億1583万円で、総額は8.8％増の6197億4256万円となった。海外旅行の詳細は別途記載（下記関連記事）。