主要49社、15年上期の国内旅行は8.1%増、外国人は5割増

  • 2015年11月17日

 観光庁が取りまとめた2015年上期(15年4月~9月)の主要旅行会社49社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比8.1%増の2兆2518億5969万円、外国人旅行は47.4%増の860億852万円となった。四半期ごとで見ると、国内旅行は第1四半期が7.1%増の9899億2283万円で、第2四半期が8.8%増の1兆2619億3687万円。外国人旅行は第1四半期が38.4%増の444億8026万円、第2四半期が58.4%増の415億2826万円だった。客月では国内旅行、外国人旅行ともにすべての月で前年を上回った。

 国内旅行を企業別で見ると、取扱額が最も高かったのはジェイティービー(JTB)15社計で9.6%増の5492億8706万円。次いで、楽天が17.7%増の2200億9271万円、KNT-CTホールディングス8社計が3.4%増の1841億8712万円となった。

 前年からの伸び率では、JTBグローバルマーケティング&トラベルが135.4%増の11億3644万円で首位に。取扱高が100億円を超える企業では、i.JTBが21.9%増の947億1156万円、楽天が17.7%増の2200億9271万円、エイチ・アイ・エス(HIS)が17.1%増の313億2048万円と続き、半数以上の計38社が増加した。

 外国人旅行についても、取扱額で最も高かったのはJTB15社計で52.2%増の384億4691万円。2位は日本旅行で36.0%増の152億4841万円、3位はHISで75.9%増の123億9621万円だった。

 伸び率では、JTB北海道が816.5%増の1億4476万円と大幅に伸長。取扱高が10億円を超える企業を見ると、楽天が82.9%増の30億9343万円、HISが75.9%増の123億9621万円、JTBコーポレートセールス(JTBBWT)が63.0%増の32億595万円などとなった。

 募集型企画旅行のみの取扱状況では、国内旅行の取扱額は6.3%増の5503億6470万円となったものの、取扱人数は0.8%減の1806万6369人に留まり、単価は7.2%増の3万463円と増加。一方、外国人旅行は取扱額が36.1%増の33億5391万円、取扱人数が47.3%増の20万3728人となり、単価は7.6%減の1万7827円と減少した。

 なお、海外旅行の取扱額は9.6%減の1兆535億2475万円となり、総額は2.5%増の3兆3913億9296万円となった。

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