クーポン発券額は微増 京旅協

 京都府旅行業協同組合(上原龍男理事長=アートツーリスト)が今年9月1日時点での組合事業の現状を明らかにした。組合員数は53人で、8月までのクーポン発券額は9億1700万円(前年同期比1.5%増)とほぼ前年並みで推移していることがわかった。

 組合員と受入協定機関が参加し、9月16日に京都市下京区のホテルグランヴィア京都で開いた「協定機関との懇談・交流会」で、森野茂専務理事(アルファトラベル)が報告した。

 森野専務理事は、昨年から始めた8人以上が対象のユニットプランについては今期、41施設の協力を得て「京旅まる得ユニットプランおすすめの宿」として販売中であることを説明。

 また、京旅協の基幹事業の一つ「岡崎さくら・わかば回廊十石舟めぐり」は3月26日から5月6日までの42日間運航で、2万508人が乗船し、これまでで最も多い乗船者数だった。今年は、遠隔地からの来訪客への利便性を図るためインターネットによる事前予約を開始したほか、急増する外国人観光客に対応するため英語の案内ページを開設した。その効果で、国内外合わせてインターネットだけで2千件5609人の申し込みがあった。

 懇談・交流会には260人が出席。上原理事長はあいさつで「旅行業は情報産業だと思う。本日お集まりの皆さんはいろいろな情報を得てビジネスにつなげてほしい」と呼びかけた。

 講演会は世界一の朝礼を標ぼうし、飲食業界のみならず注目を集めている居酒屋「てっぺん」の創業者であるてっぺん社長の大嶋啓介さんを講師に招いた。「『すごい朝礼』の秘密をお教えします! スタッフが変わる、夢が叶う。会社を支えるスタッフのやる気に火をつけ、会社をかえましょう」と題して話した。

 大嶋さんはテレビや雑誌で数多く取り上げられているてっぺん独自の「公開朝礼」を紹介。その朝礼は、従業員一人ひとりの夢や熱意を引き出し、チームや職場づくりにもつながり「元気で明るい朝礼が会社を変える」という。てっぺんの朝礼の見学には韓国や台湾など海外も含めて年間1万人が訪れている。

 商談会では受入協定機関が設けたブースを組合員がまわり情報を収集、交流を深めていた。

 懇親会には京都府の山田啓二知事、京都市の門川大作市長も出席。宴席では参加者全員が元気で明るい会社へということで、大嶋さんが舞台に上がり、全員で元気なあいさつを交わした。

 (15/10/22)


情報提供:トラベルニュース社