プーケットにラグジュアリーリゾート「キーマラ」、10月1日開業
プーケットに10月1日、ラグジュアリーリゾート「キーマラ」が開業する。同リゾートはスモール・ラクシャリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)に加盟する独立型ホテルで、プーケット国際空港から車で約40分で、カマラビーチまでは車で数分の距離だ。
客室はコテージやヴィラなど全38棟で、各部屋にプライベートプールを用意した。同リゾートは、古代プーケットをイメージした架空の4部族「大地」「さすらい」「空」「鳥の巣」をモチーフに客室を設定。このほど来日したキーマラのエグゼクティブ・ディレクターのサーモンパン・ソムナーム氏は「3年がかりでコンセプトを決定した」と説明し、「自然、文化、健康にこだわりながら独自の世界観を表現した」と語った。また、リゾートは14歳未満は宿泊対象外としており、落ち着いた雰囲気が楽しめるという。
「大地」は母なる大地と水の女神を崇拝している部族で、農耕技術に優れているという設定だ。客室はプーケットの伝統的なデザインをもとに、藁葺き屋根の「クレイ・プール・コテージ」を16棟設けた。このほか、遊牧民族の「さすらい」では「テント・プール・ヴィラ」を7棟用意。空の神を崇拝した部族「空」では「ツリー・プール・ハウス」を7棟、太陽と月を崇拝した部族「鳥の巣」では「バーズ・ネスト・プール・ヴィラ」を8棟設けた。
リゾートにはレストラン、バー、プールバー、ワインセラーなどを用意。レストランは「新鮮」「長寿」などをテーマに、ホテル内のオーガニックファームで収穫したハーブや野菜を使った料理を提供する。また、スパはトリートメントルーム8室を完備しており、タイ古式マッサージやアーユルヴェーダ、アロマセラピー、スチームバスなどのメニューを設定。このほか、リゾート内のアクティビティーとして料理教室や、瞑想、ヨガ、太極拳、アクアフィットネスなどを用意した。
同リゾートのターゲットはヨーロッパのハネムーナーやシニア層。ただし、ディレクターオブセールス&マーケティングのヌラット・アティパット氏は「日本は自然や文化が好きな方が多く、タイに多く訪れていることから、重要な市場の1つ」と強調した。日本向けには既存のターゲット層に加え、OLの1人旅など女性層にもアピールしていく考えだ。
また、直販に加え、旅行会社経由の販売もおこなっていくとしており、同リゾートの総販売代理店を務めるティフレックス・マルコン代表取締役の辻洋一氏は「既にハイエンド向けのパッケージブランドを持つ数社にアプローチしている」と語った。