外務省、ネパールで渡航情報一部引き上げ、憲法案めぐり対立
外務省はこのほど、ネパールの東部、中部、西部の一部について、海外安全情報のレベルをレベル1の注意喚起からレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」に引き上げた。対象となるのは極西部のカイラリ郡、中部のパルサ郡、バラ郡、ラウタハト郡、サルラヒ郡、マハッタリ郡、ダヌシャ郡の一部、東部のシラハ郡、サプタリ郡の一部。
同国では現在、新憲法草案における州境の取り扱いなどをめぐり、不満を抱く政党や民族グループ、宗教グループなどが各地で激しい抗議活動をおこなっているところ。同省はこれらの勢力と治安部隊との衝突に旅行者が巻き込まれる可能性などを懸念し、今回のレベル引き上げを決定したという。
なお、観光客に人気の高いカトマンズ、ポカラ、ルンビニなどは今回のレベル引き上げ対象地域には含まれていないが、引き続きレベル1の「注意喚起」に指定されている。