主要49社、6月の国内旅行は6%増-外国人も4割増
観光庁が取りまとめた2015年6月の主要旅行会社49社(※)の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比6.0%増の3258億6626万円となった。観光庁によると、関西方面と北陸方面が好調に推移したという。また、外国人旅行も東アジアや、訪日ビザの取得要件が緩和された東南アジアからの訪問者数が増加したことなどで、38.6%増の116億4131万円と前年を上回った。
国内旅行の取扱額を企業別で見ると、最も高かったのは海外旅行と同様にジェイティービー(JTB)グループ15社計で、7.1%増の752億347万円。このほか、KNT-CTホールディングス8社計が2.6%増の303億6089万円、楽天が13.9%増の280億3741万円と続いた。
前年からの伸び率では、JTBグローバルマーケティング&トラベルが75.1%増の1億6646万円と最も増加。取扱額が10億円を超える企業については、i.JTBが28.7%増の106億3196万円、楽天が13.9%増の280億3741万円、JTB西日本が12.6%増の97億5128万円などとなった。全体では、34社が前年を上回った。
また、外国人旅行の取扱額もJTBグループ15社計が40.5%増の48億6975万円で1位。2位は日本旅行で26.5%増の20億4262万円、3位はエイチ・アイ・エス(HIS)で115.3%増の19億8478万円となった。
伸び率については、JTB九州が738.9%増の5796万円と大幅に増加。取扱額が1億円以上の企業では、HISが115.3%増の19億8478万円、阪急交通社グループ3社計が92.5%増の1億1706万円、楽天が76.9%増の3億9104万円などとなった。全体では、49社のうち外国人旅行を取り扱う企業の約半数となる、22社が前年から伸長した。
募集型企画旅行に関しては、国内旅行は取扱額が3.5%増の678億8129万円、取扱人数が3.1%減の233万74人で、単価は6.8%増の2万9133円。一方、外国人旅行は取扱人数が49.7%増の2万8747人となったものの、取扱額は31.8%増の4億7186万円にとどまり、単価は12.0%減の1万6414円と2桁減となった。
なお、海外旅行の取扱額は11.9%減の1620億1212万円で、合計は前年並みの4995億1969万円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
※3月までは50社を対象としていたが、東武トラベルとトップツアーが15年4月1日に合併したことにより49社となった。
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
6月単月