現地レポート:グアム、MICE受入体制を強化、多様なイベント訴求
大型コンベンション施設開業で市場拡大期待
グアムならではの体験を鍵にイベントも
島内最大のコンベンション施設開業へ
最大3100名の団体収容が可能に
現在、グアムでは、GVBの積極的なインフラ整備の働きかけにより宿泊施設が増え、より多くの大型団体の受け入れが可能になりつつある。なかでも今後、注目されるのは6月30日にソフトオープンを果たしたデュシタニ・グアム・リゾートだ。同リゾートは11月1日に、グアム最大のコンベンション施設「グアム・コンベンション・センター」の開業を控えている。同施設には9つの会議場があり、グランドボールルームは立食形式で約2000名の収容が可能だ。また、隣接するロイヤルボールルームも含めた複数会場での同時開催であれば、立食で最大3100名程度の団体にも対応できるという。
なお、デュシタニ・グアム・リゾートは30階建てで、客室数はスイートやヴィラを含む全419室。客室にはオーシャンビューとマウンテンビューの2タイプがある。11月1日にはヴィラスイート6室を除く客室の開業を予定している。
もちろん、既存の施設でもMICEへの対応は可能だ。例えば、シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾートには最大600名収容可能なボールルームがあるほか、企業の表彰式やカクテルパーティー、ファッションショーなどに利用できるアトリウムも完備。また、MICEのイベントの際におすすめなのが、レストラン「ベイサイド・バーベキュー」だ。毎日チャモロダンスショーを実施し、ビュッフェ形式の食事を楽しみながら、古代チャモロとスパニッシュチャモロの歴史を表現した歌や踊りを間近で見ることができる。ショーのあとにはチャモロダンサーたちと一緒に写真撮影もできる。
また、前述のロッテホテル・グアムにも宴会場が5つある。最も広いクリスタルボールルームでは着席で340名、立食で700名まで対応できる。さらに、ホテル・ニッコー・グアムは6つの屋内宴会場と、屋外宴会場として利用可能な2つのガーデンを持つ。最大のボールルームは着席で260名、立食で500名まで収容できる。2つのガーデンを合わせて使用すると着席で500名、立食で1500名の大規模なパーティーもおこなうことができ、雨天時にはバックアップの会場も手配できる。