日系2社、上半期国際線旅客は10%増-6月単月も10%超
日本航空(JL)と全日空(NH)の2015年上半期(2015年1月~6月)の運航実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比10.0%増の774万9216人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は5.9%増、旅客輸送量を示す有償旅客キロ(RPK)は8.2%増となり、利用率は1.5ポイント増の74.8%だった。
2社を比較すると、旅客数はJLが5.6%増の399万2661人、NHが15.0%増の375万6555人でいずれも前年超え。JLはASKが2.8%増だったのに対し、RPKが5.4%増となり、利用率は1.9ポイント増の77.3%となった。NHもASKが9.2%増、RPKが11.2%増で、利用率は1.3ポイント増の72.4%となり、両社ともに全項目で前年を上回った。
路線別で見ると、JLの旅客数は中国が13.9%増の66万8511人と最も伸長。このほか、東南アジアが13.1%増の162万1212人、太平洋が4.6%増の94万4050人、オセアニアが0.1%増の7万6371人とそれぞれ増加した。利用率が最も高かったのはグアムで0.9ポイント減の82.4%。前年からの伸び率では中国が14.2ポイント増の76.0%で最も伸長。次いで東南アジアが6.0ポイント増の77.8%で伸びが大きかった。
一方、NHの旅客数はアジアが19.1%増の260万2287人、欧州が11.5%増の34万2974人、北米・ホノルルが4.9%増の81万1294人で全方面において伸長。利用率ではアジアが5.7ポイント増の74.5%となったものの、欧州は1.4ポイント減の67.4%、北米・ホノルルは1.8ポイント減の72.8%と前年を下回った。
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