現地レポート:オーランド、テーマパークの新たな素材

世界一のテーマパーク都市
「ファンタジーランド」や「ハリポタ」エリア拡張も

「ウォルト・ディズニー・ワールド」にある「マジック・キングダム」のシンボル、シンデレラ城  フロリダ州オーランドで先ごろ、USトラベル・アソシエーション(USTA)が主催する旅行見本市と商談会「インターナショナルパウワウ(IPW)」が開催された。メディア向けに実施された「IPWプレスブランチ」で、オーランドを郡庁所在地とするオレンジカウンティの首長テレサ・ジェイコブス氏は「オーランドには多くのテーマパークがあり『忘れられない思い出づくり』ができる」とアピールした。今回はオーランドの最大の魅力である「テーマパーク」について、IPWのファムツアーに参加し取材した、最新情報を紹介する。


ウォルト・ディズニー・ワールド
日本でも人気の「ファンタジーランド」が2倍に拡張

新たにオープンした「ストーリーブック・サーカス」エリア オーランドで最も有名なテーマパークといえば「ウォルト・ディズニー・ワールド」。シンデレラ城を中心とした「マジック・キングダム」や、世界各国のパビリオンを設けた「エプコット」、ディズニー映画の世界を再現した「ディズニー・ハリウッド・スタジオ」、動物をテーマにした「ディズニー・アニマル・キングダム」の4つのパークに加え、2つのウォーターパーク「ディズニー・タイフーン・ラグーン」「ディズニー・ブリザード・ビーチ」で構成されている。

 このうち、マジック・キングダムでは2012年から14年まで「ファンタジーランド」エリアの拡張工事を実施。新しいファンタジーランド内には「ストーリーブック・サーカス」エリアと「エンチャンテッド・フォーレスト」エリアが新設され、これまでの2倍の広さに拡張された。

ディズニーのプリンセス達とのグリーティングができる「プリンセス・フェアリーテール・ホール」 ストーリーブック・サーカスでは、家族向けのローラーコースター「バーンストーマー」や、旋回型のライドアトラクション「空飛ぶダンボ」などがオープン。一方、エンチャンテッド・フォーレストには、映画「美女と野獣」のストーリーを主役の「ベル」と一緒に劇で再現する「エンチャンテッド・テール・ウィズ・ベル」や、乗り物に乗って「リトル・マーメイド」の物語を鑑賞する「アンダー・ザ・シー・ジャーニー・オブ・リトル・マーメイド」などが新設された。

「7人の小人のマイン・トレイン」の入り口。休日の昼間で約90分待ちだった 新アトラクションのなかでも、小さな子供から大人まで幅広い世代の女性から人気を集めているのが「プリンセス・フェアリーテール・ホール」。ディズニーのプリンセス達と記念撮影ができ、14年3月に日本で公開され人気を博した映画「アナと雪の女王」のキャラクターである「アナ」と「エルサ」に会うことも可能だ。週末に訪問した際には、約60分待ちと多くの人が並んでいた。

 ファンタジーランド内の最新のアトラクションは、14年5月にオープンした「7人の小人マイン・トレイン」。映画「白雪姫」をテーマにした屋外型ローラーコースターで、映画のなかで登場する「7人の小人」の音楽を聞きながら鉱山を疾走する。