島根、EXILEとコラボ、出雲や石見、隠岐をアピール
島根県商工労働部観光振興課はこのほど、都内で開催したメディア向け観光情報説明会で、「ご縁の国しまね」プロモーションをアピールした。同プロモーションは2013年から継続しているもので、今年はEXILE TRIBEから3名をイメージキャラクターに抜擢。幅広い世代に人気のある3名をプロモーションに活用することで、年齢や性別を問わない誘客をめざす考え。同課しまねの魅力発信室広報戦略グループ主任の松田敦氏は「2013年の出雲大社での『平成の大遷宮』ブーム以降、減少する観光入込客数に歯止めをかけたい」と意欲を示した。
同課によると、14年の延べ観光客入込数は遷宮ブームの反動で、前年比9.8%減の3320万人。しかし、ブーム以前の12年の入込数である2918万人と比べると400万人以上増加しているといい、今後は13年からの減少幅をいかに狭めるかに注力していく考えだ。
「ご縁の国しまね」プロモーションでは伝統や文化、歴史を訴求し、島根県の認知度向上をはかる。今年は新たに「島根には本物がある。」をキャッチコピーに設定。今後2年に渡り展開していく予定で、EXILE兼三代目 J Soul Brothersの小林直己さん、EXILEのAKIRAさん、劇団EXILEの青柳翔さんを、それぞれ出雲、石見、隠岐のイメージキャラクターに抜擢。このほど特設サイトを開設し、イメージキャラクターの3名が各エリアを紹介するプロモーションムービーを公開した。
また、7月には羽田空港で垂れ幕や映像、ポスターでの広告展開を実施。8月末まで都内で開催されるイベント「お台場夢大陸」に「居酒屋えぐざいる」を出店し、島根の食に関するアピールをおこなう。さらに、8月5日には島根県内で小学生のフットサル大会「EXILE CUP 2015」を開催する。
このほか、説明会では島根の歴史や文化、石見エリアの石州半紙、石州瓦などの伝統工芸品、石見神楽などの伝統芸能の魅力を紹介。なかでも日本遺産に登録された津和野については、150年前の百景図に描かれた風景と現在の街並みを対比して楽しむ街歩きを提案した。また、13年に「世界ジオパーク」の1つに認定された隠岐エリアでは、イベント「2015隠岐ジオ博」で実際に体験できる自然や食をアピール。8月から10月にかけて各エリアでプレスツアーを実施することも発表した。