二階氏、インドネシアに大規模訪問団派遣の意向-中韓に続き
自由民主党総務会長で全国旅行業協会(ANTA)会長の二階俊博氏は6月23日、株式会社全旅の株主総会後の懇親会で挨拶し、業界関係者などからなる大規模訪問団をインドネシアに派遣したい意向を明らかにした。同国は6月12日から、これまで日本人観光客に義務付けていた到着ビザを、30日以下の滞在に限り免除したところ。二階氏は5月上旬にインドネシアを訪問しているが、同国のジョコ・ウィドド大統領などから「ビザ解禁を契機として(韓国や中国と同様に)インドネシアにも大規模訪問団を送ってほしい」と要請されたという。実施の時期については10月以降とし、計画についてはこれから具体化する考えを示した。
二階氏は今年2月に、約1400人を率いて韓国を訪問。5月にはANTA、日本旅行業協会(JATA)、日本観光振興協会(日観振)の3団体で構成する約3000人の「日中観光文化交流団」を組織して中国を訪れている。二階氏は、日本インドネシア協会会長で元総理大臣の福田康夫氏からは、2000人規模の訪問団の派遣を相談された旨を説明。しかし旅行業界だけで2000人規模の訪問団を組織することについては容易ではないとし、実現に向けては旅行業界だけでなく、経済界から広く参加者を募る必要があるとの考えを示した。
二階氏は、2億5000万人近い人口を抱え、経済成長もめざましいインドネシアとの交流については「日本にとって、経済のあらゆる面で極めて大きな役割を果たす」と明言。訪問団派遣の実現に向け、出席者に協力を呼びかけた。