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QFブリスベン線に期待大、JATA田川会長も販拡呼びかけ

  • 2015年6月16日

(左から)ブリスベン・マーケティングGMのアンヌ-マリ・ムーン氏、ウィットサンデー・マーケティング・アンド・デベロップメントCEOのジェフ・アクイリナ氏、ゴールドコースト観光局のゴードン・プライス氏、ブリスベン空港GMのアンドリュー・ブロディー氏、QFのスコット・ヴァン・エック氏 カンタス航空(QF)が8月に就航する成田/ブリスベン線への期待が高まっている。QFとクイーンズランド州政府観光局は6月12日にセミナーと懇親会を開催し、現地で進む開発計画などを紹介するとともに送客を呼びかけた。また、日本旅行業協会(JATA)会長の田川博己氏も懇親会に参加し、業界を挙げた積極的な商品開発を訴えた。

 QFは8月1日から、成田/シドニー線を羽田発着に変更し、成田からはブリスベンへデイリーで路線を開設。これにより、日本からの座席供給量は年間10万8000席増加することとなる。

 今回のセミナーには、オーストラリアからQFでヘッド・オブ・インターナショナル・セールス・アンド・ツーリズム・デベロップメントを務めるスコット・ヴァン・エック氏とクイーンズランド州政府観光局のリアン・コディントン氏のほか、ブリスベン空港やブリスベン市、ゴールドコースト観光局、ウィットサンデー諸島からもCEOやディレクターが来日。

 セミナーに先駆けて実施されたメディアブリーフィングでは、各人は口々に新路線の就航を歓迎するとともに、日本の旅行業界と協力して日本人訪問者を増加していきたいと意欲を表明。例えばゴールドコースト観光局ディレクターのゴードン・プライス氏は、ブリスベンとゴールドコーストの2空港に日本からの直行便が就航することから、QFとジェットスター航空(JQ)それぞれを好む顧客層をさらに取り込んでいけると期待を語った。

JATA会長の田川博己氏 これに対し、懇親会の冒頭で乾杯の挨拶に立った田川氏は、旅行業界によるこれまでのオーストラリア旅行の販売を振り返り「怠慢」があったのではないかと言及。

 その上で、1月に発効した日豪経済連携協定(JAEPA)によって物流や人流が拡大する可能性を指摘。今後は旅行会社が商品を深堀りして若者や学生、シニアなどマーケットごとに積極的に販売してリピーター化も促進することで、「3回目のブームを起こしたい」と強調した。

 なお、QFやクイーンズランド州政府観光局による誘客に向けた具体的な取り組みとしては、まず今回のセミナーを大阪と東京で開催したほか、QFはインターネット上でバナー広告を配信する。

 また、セミナーではそれぞれのエリアや企業で進む投資計画なども紹介。例えばブリスベン空港ではターミナルの拡充や日本語の案内表示、ブリスベンやゴールドコーストではカジノやショッピングセンターの開発・再開発が進んでいるという。