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GHM、北海道苫小牧にホテル開業、17年に-日本市場への取組強化

  • 2015年6月15日

(左から)GHMセールス&マーケティング上級副社長のクレメント・コー氏、ホイアンのホテル「ザ・ナムハイ」のセールスマーケティングディレクターのデビー・チー氏  アジア諸国などでラグジュアリーホテルやリゾート施設の開発・運営を手掛けるGHM(ジェネラル・ホテル・マネージメント)は2017年、北海道の苫小牧に「ザ・チェディ・苫小牧」を開業する。

 同ホテルは苫小牧の約1050ヘクタールの森林地域の自然を保存・活用するプロジェクト「バルト・マイスター・トマコマイ」の一環。設計は建築家の安藤忠雄氏がおこなう。客室は全60部屋で、このうち40部屋がプライベート・ヴィラ。また、ホテルには温泉露天風呂や30席のレストラン、フィットネス設備なども備える。

 このほど来日したGHMセールス&マーケティング上級副社長のクレメント・コー氏は「GHMはその国ごとのユニークなコンセプトにこだわったホテルを運営する」とした上で、特徴的で独自性のあるデスティネーションを選び、「ゲストにその地域の“本物の体験”をしてもらうことを重視する」という同社のコンセプトにのっとり苫小牧を選択したと説明。食事や建築、体験などに地元の文化や伝統を取り入れ、その土地の自然を活かしたホテルを提供することで、他との差別化をねらう。ホテルは約1050ヘクタールの敷地のうち47ヘクタールのみを利用しており、自然との共生にもこだわったという。

 また、同氏は日本市場のさらなる拡大をめざす考えを示した。今までは日本にGHMのホテルがなかったことから、十分に認知されていなかったといい、新ホテルの開業を契機にさらなる認知度向上をめざす。コー氏によると、GHMの顧客で最も多いのは英国で、ドイツ語圏の国々やオーストラリア、米国と続く。日本は6位から7位に位置しているが「アジアではもっとも重要な市場」との位置づけだ。例えば現在、日本人の注目度が高まっている中央ベトナムのホイアンに位置する「ザ・ナムハイ」には日本人スタッフを配置するなど、日本人向けサービスも提供。利用者数の増加をめざし、旅行会社への働きかけをおこなっていく。

 なお、GHMでは2015年にバリ島に1軒、2017年にインドとアラブ首長国連邦に1軒ずつ、2018年にモルディブ、モロッコ、アラブ首長国連邦に1軒ずつ、台湾に3軒、計9軒のホテルを開業する予定だ。

※訂正案内(編集部 2015年6月16日10時00分)
1パラグラフにおいてGHMの社名を、4パラグラフにおいてホテル名を誤って表記しておりました。
お詫びするとともに訂正いたします。