外務省がMERSに注意喚起-韓国・中国
外務省は6月2日、韓国と中国で中東呼吸器症候群(MERS)の感染者が確認されたことを受けて、海外安全ホームページで注意喚起のスポット情報を発出した。韓国では累計25人の感染者が確認されており、このうち1名は中国に入国した後に感染が認めらている。
このため外務省では、両国の対応状況を説明するとともに、韓国と中国への渡航や滞在を予定しているか、すでに滞在している邦人に対しては、現地の大使館や総領事館のウェブサイトなどで最新の情報を入手した上で感染の予防に努めるよう要請している。
なお、外務省によると2月4日に開催された世界保健機関(WHO)の会合では、持続的に人から人へ感染したことを裏付ける証拠は見つかっていないとした一方、引き続き感染が拡散する可能性について懸念も残っていると強調。ただし、全会一致での結論として「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」には至っていない段階という。