日系2社、4月国際線旅客は11%増-アジア好調、NHは全方面増加
日本航空(JL)と全日空(NH)の2015年4月の運航実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比11.3%増の128万8831人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は2.3%増、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は10.0%増で、利用率は5.1ポイント増の73.2%と増加した。
2社の比較では、JL、NHともに全項目で前年を上回った。旅客数では、JLは7.5%増の65万3278人、NHは15.4%増の63万5553人。JLはASKが3.0%増のところRPKが8.7%増で、ロードファクターは4.0ポイント増の74.9%に。NHもASKが1.7%増だったところRPKは11.3%増と2桁増になり、ロードファクターは6.1ポイント増の71.6%となった。
路線別の旅客数では、前年比を見るとJLは太平洋路線が12.7%増の14万7770人、東南アジア路線が12.5%増の27万1215人、中国路線が11.4%増の11万7525人と2桁増となった。一方、欧州路線は7.5%減の4万4974人、グアム路線は8.5%減の1万1374人、韓国路線は15.0%減の4万8059人と減少した。オセアニアは0.7%増の1万2174人と微増した。
利用率では、中国が17.2ポイント増の82.7%増と最も多く、ついで東南アジアが7.5ポイント増の79.4%、オセアニアが0.5ポイント増の79.2%と続いた。伸び率では最も高かったのは中国で、2位が東南アジア。3位は韓国で、座席供給量を21.2%減と絞ったことで6.7ポイント増の77.1%となった。
一方、NHは旅客数で3方面とも前年を上回っており、もっとも伸び率が高かったのはアジアで18.7%増の45万3251人。欧州が10.1%増の5万7815人、北米・ホノルルが6.9%増の12万4487人と続いた。利用率はアジアが最も高く78.0ポイント増の6.5%。北米・ホノルルは4.1ポイント増の68.6%、欧州は6.2%増の67.2%だった。