中国・貴陽市、関空線就航でセミナー、歴史や自然などアピール
中国・貴州省の貴陽市はこのほど、中国南方航空(CZ)などと協力し、「貴陽市観光説明会」を開催した。CZが5月28日に関空/貴陽線を開設することに合わせて実施したもの。貴陽市政府副市長の王玉祥氏は旅行会社などに向け、「貴陽には日本と同じく温泉があるなど、(両者には)共通点がたくさんある」と話し、「ぜひ多くの日本人の方に来てほしい」と強調した。
来賓として挨拶をした日本旅行業協会(JATA)事務局長の越智良典氏は「貴州は三国志に象徴される歴史、少数民族に象徴される文化、素晴らしい自然があふれている」と説明。また、中国国家観光局駐日本代表処首席代表の張西龍氏は「貴陽市政府はCZの日本路線開通に伴い、貴州省の良さを知ってもらうため説明会を開催するなど、さまざまな努力をしている」と述べ、「今回の路線の開通で、必ず皆さんの事業に大きく役立つと思う。ぜひ貴州省の商品造成をおこなってほしい」と訴えた。
セミナーでは、王氏が「爽やかな貴陽」をテーマに貴陽の魅力を説明。平均標高が1100メートルで気候も涼しいことや、市の約45%が森林で空気がきれいなこと、陽明学やキリスト教、仏教などが共存した多民族文化を楽しめることをアピールしたほか、桃源河や南江大峡谷、花渓十裏河原湿地公園などの自然、貴陽産のお酒「茅台酒」などを観光素材として提案した。
このほか、セミナーではCZ子会社の貴州航空で社長を務める張勝氏も挨拶。CZは関空/貴陽線を火曜、木曜、金曜、日曜の週4便で運航するが、張氏によると現時点で5月から6月の予約率は約70%に上るという。同氏は今後も「70%以上を維持していく」と述べ、7月については日本も中国も夏休み期間に入ることから「より多くの方が利用するのでは」と期待感を示した。
また、インバウンドとアウトバウンドの当面の比率については、日本発は約30%、中国発は約70%を予想。今後は貴陽の観光素材をプロモーションし、「将来的には半々位にしていきたい」と意欲を示した。