ザルツブルク、サウンド・オブ・ミュージック50周年で誘客強化
ザルツブルク市観光局は2015年の映画「サウンド・オブ・ミュージック」上映50周年を機に、観光客の誘客を強化する。映画の制作会社である20世紀フォックスと協力し、ニューヨーク、ロンドン、北京、東京の4都市でプロモーションを実施。ザルツブルクの魅力をアピールしていく方針だ。
このほど、都内でザルツブルク市観光局では50周年のキックオフイベントを開催。合わせて来日したザルツブルク市観光局局長のヘルベルト・ブルッガー氏は「今年のプロモーションで長期的な効果を期待したい」と語るとともに、「50周年を利用し、旅行会社にはぜひ送客に協力してほしい」と呼びかけた。また、ザルツブルク市観光局日本担当のモラス彩子氏も「モーツァルトだけでなく、サウンド・オブ・ミュージックの撮影地として、デスティネーションの中に加えてほしい」と訴えた。
キックオフイベントでは、サウンド・オブ・ミュージックの撮影地や50周年記念イベントを紹介。マリアがいたという設定のノンベルク尼僧院や、マリアとトラップ家の子どもたちが映画内で「ドレミの歌」を歌ったミラベル宮殿とミラベル庭園、トラップ家の家とされていたレオポルズクローン宮殿などを紹介。レオポルズクローン宮殿内はホテルとなっており、宿泊も可能だ。また、ザルツブルクでは50周年のガラ・コンサートを映画の撮影地である劇場「フェルゼンライトシューレ」で開催するという。
日本国内では、20世紀フォックスホーム・エンターテイメントジャパン、サウンドトラック版を発売しているソニー・ミュージックレーベルズ、劇団四季、青い鳥文庫で「トラップ一家物語」を出版している講談社の4社が50周年のパートナーとなり、新しい日本語吹き替え版の上映や、ミュージカル、新商品の発売などをおこなう。例えば、20世紀フォックスホーム・エンターテイメントジャパンでは、4月17日から全国の映画館で順次「サウンド・オブ・ミュージック製作50周年記念版」を公開。日本語吹き替え版として平原綾香さんがマリアを、石丸幹二さんがトラップ大佐を、日笠陽子さんがリーズルを担当する。また、劇団四季では8月9日から四季劇場「秋」でミュージカルを上演する予定だ。