観光庁が取りまとめた2015年2月の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比6.9％増の2873億3691万円となった。観光庁によると、先月に引き続き関西方面が好調に推移しているという。外国人旅行は春節による訪日外国人旅行者増などにより、57.2％増の83億9119万円と大幅に前年を上回った。

　募集型企画旅行では、国内旅行は取扱額が7.9％増の689億9621万円、取扱人数が2.9％増の271万565人となり、単価は4.8％増の2万5455円。外国人旅行は取扱額が90.7％増の4億2504万円、取扱人数は109.5％増の2万952人で、単価は8.9％減の2万287円となった。

　企業別で見ると、国内旅行の取扱額で最も高かったのはジェイティービー（JTB）グループ15社計で6.0％増の654億4640万円。2位は楽天で13.5％増の271億3076万円、3位はKNT-CTホールディングス8社計で2.0％増の199億1983万円といずれも増加した。また、外国人旅行でもJTBグループ15社計が58.7％増の37億7357万円とトップで、次いで、日本旅行が38.7％増の12億9423万円、エイチ・アイ・エス（HIS）が194.5％増の10億3941万円となった。

　一方、伸び率では、国内旅行はJTBグローバルマーケティング＆トラベルが794.5％増の2億81万円と大幅に伸長。取扱額が10億円を超える企業の上位では、HISが26.0％増の53億4811万円、i.JTBが18.5％増の103億6360万円、トップツアーが15.6％増の48億7904万円などとなった。

　また、外国人旅行では、ジェイアール東海ツアーズが663.6％増の1136万円となるなど、計24社が前年から増加。取扱額が1億円を超える企業では、HISが194.5％増の10億3941万円、JTB西日本が147.8％増の1億9753万円、楽天が75.8％増の4億8032万円などとなった。

　なお、海外旅行の取扱額は6.9％減の1611億3324万円で、合計は2.1％増の4568億6135万円となった。海外旅行の詳細は別途記載（下記関連記事）。

▽主要旅行会社取扱概況（Excelファイル）
2月単月