関空、14年度国際線は旅客12.2%増、外国人が日本人上回る
新関西国際空港によると、関西国際空港(関空)の2014年度の累計輸送実績(速報値)で、国際線旅客数は前年比12.2%増の1351万8801人となった。東アジアを中心に、FSCとLCCの両方で増便が相次いだ結果、3年連続で前年を上回り、年度として過去最高を記録した。方面別では訪日外国人旅行者の増加により中国や台湾、香港などが大きく伸長。訪韓日本人旅行者が減少している韓国も、「トータルでは前年並み」に落ち着いたという。
このうち日本人旅客数は7.1%減の629万7397人で、2年連続で前年を下回った。外国人旅客数は40.7%増の698万7904人で、3年連続で前年を上回り、年度として過去最高を記録するとともに、初めて日本人旅客数を上回った。
通過客は23.1%減の23万3500人で、チャイナエアライン(CI)の台北/関空/ニューヨーク線が9月29日に運航を休止したことから、大幅減となった。なお、国際線・国内線の旅客数の合計は10.6%増の2004万3936人で3年連続で前年を上回り、14年ぶりに2000万人を超過。歴代では2番目となった。
国際線旅客便の発着回数は10.7%増の7万9437回で、4年連続の前年を上回り、年度として過去最高を記録した。
なお、2015年3月単月では、国際線旅客数は16.8%増の134万9992人となり、このうち日本人旅客数は7.3%減の61万390人、外国人旅客数は52.9%増の73万1550人、通過客は58.0%減の8052人だった。国際線・国内線の旅客数の合計は16.9%増の200万6766人。国際線旅客便の発着回数は11.7%増の7194回だった。
▽国内線旅客数は7.4%増、伊丹は3.7%増に
関西国際空港の2014度年の累計輸送実績(速報値)で、国内線旅客数は前年比7.4%増の652万5135人となり、3年連続で前年を上回った。国内線旅客便の発着回数は8.6%増の4万7394回となった。2015年3月単月では、国内線旅客数は17.0%増の65万6774人、旅客便の発着回数は14.8%増の4310回だった。
大阪国際空港(伊丹)については、14年度累計では旅客数が3.7%増の1462万934人と3年連続の増加。発着回数は0.1%減の13万4937回だった。2015年3月単月では、旅客数が1.5%増の127万5689人、発着回数は0.3%減の1万1366回となった。