観光庁、グローバルMICE強化都市を募集、4都市めどに

  • 2015年4月6日

 観光庁は4月3日、「グローバルMICE強化都市」の募集を開始した。同庁では「2030年にはアジアNo.1の国際会議開催国として不動の地位を築く」という政府目標のもと、MICE誘致の強化をはかってきたところ。2013年6月には「グローバルMICE戦略・強化都市」として東京、横浜、京都、神戸、福岡、大阪、名古屋の7都市を選定し、支援事業を実施した。今回はグローバルレベルのMICE誘致力を持つ都市の裾野の拡大をはかり、新たに4都市程度選ぶ予定。国として支援するとともに、都市の自律的な取組を促していく。事業実施は2016年度末まで。

 選定は外部有識者からなる「グローバルMICE戦略都市・評価委員会」が実施。都市の有する基礎的なMICE誘致力と、都市のMICE誘致における取組の2つの要素に分けて審査し、総合得点で判断する。さらに、応募都市に英語で誘致活動を実施できる人材が2名以上いること、海外MICE見本市への出展実績があること、英語のプロモーションツールを揃えている場合については、「効果的かつ効率的に事業を遂行する」観点からそれぞれ加点するという。

 応募主体は特別区を含む市町村で、都道府県単位のコンベンションビューローが存在する場合は、都道府県からの応募も可能。複数の都道府県や市町村間での連携での提案も受付するが、1つの団体の応募は1件のみとする。

 今後は5月から6月に委員会を開催し、対象都市を決定。夏をめどに支援事業を開始する予定だ。選ばれた都市には、国が市場・競合都市の調査分析やアドバイザー派遣、プロモーション支援、ステークホルダーの連携促進などを実施。調査分析事業以外については、国と選定都市が共同で事業をおこなう。

 また、観光庁は選定都市に対し、可能な限り具体的な国際会議の誘致案件を発掘・提供し、アドバイザー派遣のコンサルティングを活用した誘致活動を実施することを応募要件に盛り込んだ。さらに、取組状況の自己評価を実施し、年度末に国に報告し、委員会の評価を受ける必要があるとした。

 応募締切は5月15日17時必着で、応募希望者は事前に観光庁まで問い合わせること。なお、4月15日、20日に説明会を実施する予定だ。