名鉄観光、14年度旅行取扱高は897億円、海外は純収入増加
名鉄観光サービスの2014年度決算(2014年1月1日~12月31日)で、旅行部門の税込取扱高は前年比1.1%減の896億7900万となった。営業収益は3.2%減の116億円、純収入は2.7%減の99億3500万だった。海外旅行は取扱人員が前年を下回ったものの収益性は高まり、純収入は増加。一方で国内旅行は、夏期の天候不順などから純収入は減少した。
海外旅行の営業収益は2.3%増の20億9600万円。販売原価を差し引いた純収入は5.9%増の18億3300万円だった。主力の韓国や中国の低迷に加え、円安傾向により取扱人員は9%減の9万4000人と前年を下回ったが、収益性は向上し純収入は6%増となった。
国内旅行の営業収益は4.3%減の95億400万円。販売原価を差し引いた純収入は4.5%減の81億200万円となった。上期はほぼ前年並みで推移したが、下期は夏期の天候不順や景気回復の遅れなどが影響。宿泊取扱人数は約4%減だった。
訪日観光客の取扱高は約49%増の13億8700万円。インターネット旅行取扱高は67億600万円で約8%減だった。同社によれば、インターネット旅行取扱高の減少は、取扱商品に関わる航空会社の減便に起因したもの。
経費面では、人件費と固定費は前年を下回り、販売費は前年並みとなった。貨物部門を含めた総取扱高は1.5%増の1157億4100万円。営業収益は1.7%減の177億3700万円、営業利益は31.7%減の5億2400万円、経常利益は20.4%減の7億1900万円、当期純利益は24.9%減の4億4600万円だった。
なお、名古屋鉄道の連結子会社である、名鉄トラベルUSAや名鉄エクスプレスUSAなどの子会社4社については、いずれも黒字だったという。