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デルタとアエロメヒコ、DOTにATI申請、共同事業に向け

  • 2015年4月2日

 デルタ航空(DL)と、アエロメヒコ航空(AM)の親会社であるグルーポ・アエロメヒコはこのほど、米国運輸省(DOT)に独占禁止法適用除外(ATI)を申請した。米国/メキシコ間での共同事業を視野に入れたもので、両社では15億ドル規模の共同事業により、旅行者により多くの就航都市やフライトの選択肢を提供できるようにするとしている。

 申請はDOTに加え、メキシコのATI担当機関であるメキシコ連邦競争委員会にも提出する予定。申請が認められれば、空港での同一ターミナルの使用や、搭乗ゲートやラウンジなど施設の改修、乗継導線やサービスの改善などをおこなうことができるようになるという。また、営業やマーケティング活動も共同で実施していく。

 ネットワークの拡充により、DLの利用客はAMのハブ空港であるメキシコシティやモンテレイ、グアナファト、エルモシージョを経由して、メキシコの各都市に容易にアクセスできるようになる。一方でAMは、DLの北米地域における広範なネットワークを利用し、アメリカ全土でマーケティングに取り組むことができるようになるという。

 なお、DLとAMは1994年にコードシェアを開始し、2000年にはスカイチームの共同設立メンバーとなっている。2011年には提携を拡充し、2012年にはDLがグルーポ・アエロメヒコに対して6500万米ドルの投資を実施。現在、両社は週4000便以上でコードシェアを実施しており、昨年にはメキシコのケレタロに整備や修理、オーバーホールなどをおこなう拠点を開設している。