入社式で社長訓示、変化をチャンスに、柔軟な対応を
東武トップツアーズ:107名入社
代表取締役社長 坂巻伸昭氏
入社おめでとう、と人から言われるのではなく、 自分に「おめでとう」と言えるように、自ら目標を持ってほしい。そして行動し、実現していくことでその目標を達成してほしい。この会社にはそれに応えるフィールドが十分に用意されている。
新会社のロゴは新会社の経営理念を表現したもので、新社名「東武トップツアーズ(TOBU TOP TOURS)」の頭文字である3つの「T」と、お客様・お取引先・社員間の「ありがとう(Thanks)」の連鎖を意味するとともに、マークの中心に見える「人」の形が、人こそが主人公であり財産であることを表現している。「ありがとう」と言い、そして言われることの連鎖が生まれるような会社にしていきたい。
皆さんには、「社会人になるとは何か」」ということを意識し、目標をさまざまなレンジで持ち、その達成のために自ら考えて行動してほしい。その達成が会社の成長となり、会社の歴史を作ることになる。会社を知り、好きになり、笑顔で仕事をしてほしい。
※訂正案内(2015年4月3日11時45分 編集部)
坂巻伸昭氏のお名前を誤って表記しておりました。お詫びするとともに訂正致します。
日本旅行:120名入社
代表取締役社長 丸尾和明氏
現在の旅行業界は、マーケットの構造変化にともない極めて大きな変革期を迎えている。訪日外客の増大によって活況を呈するインバウンド部門や、インターネットでの販売はさらなる成長が見込めるが、一方で需要が集中する東京など大都市圏の厳しい仕入環境や、サプライヤーの直販化に加え、お客様のニーズの多様化や個性化などは、我々の事業に極めて大きな影響を与えている。
こうした厳しい環境の中、当社では、マーケットの構造変化に的確かつ迅速に対応すべく、ビジネスモデルの転換を柱に据えた中期経営計画「ACTIVE 2016」を2013年度から開始。最終年度まで残すところあと1年の本年を「ビジネスモデル転換の実現を期してスパートをかける年度」と位置付け、計画の実現に向けてグループ一丸で取り組んでいるところだ。
2015年は創業110周年という節目の年でもある。創業者は我が国初となる団体臨時列車を仕立て、「お伊勢参り」など寺社仏閣参詣のための団体旅行を企画、集客、催行。列車内でガリ版を持ち込み毎日の情報を印刷してお客様に提供したりと、お客様のニーズを踏まえた新しい価値を提供した。このような、お客様を第一に考え、何をすれば喜んでいただけるかという創業者のマーケット・インの発想と新しい施策に果敢に取り組むチャレンジ精神を、社員一人ひとりがDNA化し、理念や行動を受け継ぎながら、逆境に立ち向かっていかなければならない。
皆さんは、110周年という節目の年であり、またマーケットの変革の時期に入社された訳だが、こうした時期に入社された事をチャンスと捉え、既成概念にとらわれない柔軟な発想と行動力、そして若い感性で、将来を切り拓く中心的な存在となっていただきたい。
皆さんは本日より社会人としての一歩を踏み出す。一見、アルバイトと同じようだが、大きく違うのは「責任」。お客様、会社、そして社会に対する責任でもある。その事をしっかり認識して欲しい。新入社員を含む全社員がその力を結集し、「感動と満足を創出する活力ある企業グループ」に向けて、私たちと一緒に前進していこう。
恐らく今までに経験したことのない社会の厳しさや成果を出す苦しみを味わうことになると思う。残念ながら世の中は自分の希望する通りにはならないことが多いと覚悟してほしい。夢や目標を達成するにはどうしたらいいか。それは努力を積み重ねることだけだ。一つひとつの困難を克服していくことが未来を切り開くことになる。こうした初心を忘れることなく仕事に邁進してほしい。
阪急交通社:65名入社
代表取締役社長 松田誠司氏
著しく変化する旅行業界を取り巻く環境のもと、当面の課題は3つある。1つは各都道府県人口に占める当社の参加比率。関西は高いが、関東、東北をさらに引き上げること。2つは、団体旅行で企業の業績回復により需要は活況で、他社と比べてもまだまだ伸びしろがあること。3つは、2015年度は1500万人が想定されている訪日旅行において、2020年までを最大の商機ととらえ、大幅な増収を確保すること。
2015年度も前年に続きヨーロッパ方面は厳しい状況が予想されるが、その分を復調の兆しが見られる中国やアジア、北米・カナダ方面、話題の多い国内でカバーしていきたいと考えている。それにはお客様の多様化する嗜好に対応できる商品づくりが欠かせない。2015年度からの基本方針を「常に変化を求め、お客様の声に応える『旅』の創出で、社会に必要とされる企業をめざす」と定めた。変化を求める姿勢で、どれだけお客様の声を聞ける耳を持って商品開発に望めるかが重要となってくる。
新入社員の皆さんに、ぜひ心がけていただきたいことが3つある。1つ目は、汗をかいて働き、日々充実感を味わうことを好きになってほしい。2つ目は、変化を嫌がらず、取り入れることを好きになってほしい。3つ目は、会社の常識に囚われず「聞く力」を持ち続けてほしい。自ら疑問に感じることを大事にし、お客様の嗜好から離れず、頭のなかに新しいことを吸収できる白紙の部分がどれだけあるかを常に意識してほしい。それにより、お客様に支持されるヒット商品が生まれるのだ。
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