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世界に誇る「にし阿波」の魅力 フォーラムで訪日誘客考える/徳島

 徳島県三好市の大歩危峡まんなかでこのほど「にし阿波インバウンドフォーラム」が開かれた。徳島県、にし阿波~剣山・吉野川観光圏協議会、大歩危・祖谷いってみる会の3者が主催し、約200人が参加した。

 フォーラムでは、日本政府観光局(JNTO)の松山良一理事長が「観光立国の実現に向けて」と題して講演。

 松山さんは長野県山ノ内町にある地獄谷野猿公苑の温泉を紹介した。同苑では温泉に入る猿が「スノーモンキー」として外国人観光客の人気を集めており、外国人観光客の目線で、売り込むべき地域の魅力を絞り込む必要性を説明した。加えて松山さんは、広域連携することの重要性も訴えた。

 続いて「世界に通用するにし阿波の魅力」をテーマにしたパネルディスカッションが行われた。コーディネーターは観光地域づくりプラットフォーム推進機構会長の清水慎一さん。パネリストは国土交通省観光庁観光地域振興課長の川瀧弘之さん、立教大学観光学部交流文化学科准教授の豊田三佳さん、DOUBLET代表で翻訳者の絵ラリー・ジャンクリストフさん、美馬市国際交流員のパイク・ヴァン・ゾンさん、大歩危・祖谷いってみる会会長の植田佳宏さんの5人が議論を交わした。

 その中で、パイク・ヴァン・ゾンさんは「日本語がわからない、文字も読めない外国人旅行者は不安でいっぱい。なかなか旅行にでかけられない。残念ながら徳島県は日本語がわからない外国人観光客が旅行をするのはむずかしい」と指摘した。

 これに対して植田さんは「行政の力を借りて、外国人観光客が安心して訪れることのできる観光地づくりを一つずつ解決し、進めていきたい」と応じた。


情報提供:トラベルニュース社