フランス、季節をテーマにキャンペーン実施、大地真央さん夫妻を大使に

  • 2015年3月29日

フランス観光開発機構在日代表 アジア・太平洋地区統括責任者のフレデリック・メイエール氏  フランス観光開発機構は3月24日、都内で2015年のキャンペーンプレス発表会とレセプションを開催した。今年は「春夏秋冬、色めくフランス」をテーマに、フランス各地の春夏秋冬ごとの魅力をプロモーションする。フランス観光開発機構在日代表 アジア・太平洋地区統括責任者のフレデリック・メイエール氏は「(キャンペーンでは)フランス各地域、各都市の知られていなかった多様性を発見してもらうことができる。また、各季節によってフランスの旅がこんなに違うのかということも知ってもらえる」とアピールした。

 発表会では、フランス観光開発機構広報担当の森由美子氏がキャンペーンの詳細についてを紹介。森氏は「季節のうつり変わりによって日本人の生活のリズムが生まれる。キャンペーンでは、日本人の季節に対する繊細さに注目した」と話し、各地方ならではの季節ごとのアクティビティや食、イベントなどを訴求していくと説明した。

 プロモーション方法としては、3月16日から31日まで東京メトロの銀座線と丸ノ内線でトレインジャックを実施するほか、3月23日から29日まで東京メトロの一部の駅でプロモーションビデオを放映する。このほか、特設サイトを開設しプレゼントキャンペーン実施。加えて、SNSを使用したプロモーションもおこなうほか、女性誌「CREA」とのタイアップとして同誌にキャンペーンの特集記事を掲載する。

 また、メイエール氏は本誌の取材に対し、1月にパリで起きた新聞社襲撃事件について言及。フランスは、2013年の海外からの観光客は8470万人以上と世界第1位であり、「(旅行市場に)事件の影響はあった。今は世界全体で影響があると思うが、外国人旅行者が1位のフランスは最も象徴的」とコメント。しかし、事件後にセキュリティが強化されている点を述べ「安心して来ていただきたい」と訴えた。また、旅行会社に対しても「常にサポートしていく」と話し、「旅行会社の方に正しい情報を発信し、安心してもらうことで、消費者の方にも安全性を伝えてもらうことができると思う」と期待した。

観光親善大使任命式の様子  このほか、レセプションでは2015年度のフランス観光親善大使を発表し、任命式を開催。女優の大地真央さんとその夫でデザイナーの森田恭通さんが就任した。登壇した大地さんは舞台「マリーアントワネット」や「椿姫」などに出演したことを話し、「公私ともにご縁があって、私の中で特別な国になった」と説明。「日本の皆様がまだ知らないフランスの魅力を、微力ながら伝えていければと思う」と意欲を示した。