HIS、大阪に訪日客専門フロア、他業種と協力-月1万人の訪問めざす
エイチ・アイ・エス(HIS)は4月4日、大阪の心斎橋にある商業施設「心斎橋オーパ本館」8階に、訪日旅行者専門フロア「OSAKA TOURIST INFORMATION CENTER」を開業する。他業種8社とテナント協力し、8階の1フロア全てを利用。敷地面積は324坪(約1070平方メートル)で、1日約300人、1ヶ月約1万人の訪問者を目標に設定した。4月1日にはウェブサイトも開設する予定だ。
HISは1月に京都に「KYOTO TOURIST INFORMATION CENTER」を、3月に都内の3店舗に訪日専門デスクを開設しているが、同社関西営業本部によると、商業施設をワンフロア丸ごと利用した大規模なものは今回が初めて。フロアの中央部にはHISのインバウンド、海外、国内の受付カウンターとラウンジを設置。周囲を取り囲むように、テナント8社を置いた。フロア全体で英語、中国語、韓国語、タイ語の4言語でのサポートを実施。多言語についても適宜対応していく。HISのスタッフ数は15名から20名程度となる予定だ。
受付カウンターでは訪日旅行者向けに主要観光施設のパンフレットやマップなどを用意し、説明スタッフも配置。宿泊施設やレストランの予約対応、大阪や京都を中心としたオプショナルツアーの販売を実施する。また、外貨両替や海外送金サービス、鉄道パスやバスパス、SIMカードの販売、有料での手荷物預かり、無料WiFiの提供などもおこなう。外貨両替は米ドル、ユーロ、中国元、韓国ウォン、香港ドル、台湾ドルの6通貨で実施。送金サービスについては18歳以上で写真付きの公的な本人確認書類があれば、国籍問わずに利用可能とした。また、国内や海外旅行についても取り扱いを実施する。
ラウンジには無料で利用できるPCやプリンターを設置。団体客向けのツアーラウンジとしての利用も検討しており、まずはHISグループの旅行者を受け入れたい考えだ。
テナントはドラッグストアや化粧品・サプリメント販売、お菓子、理容・ヘアケア商品、家電製品、日本の伝統的なお土産物、物産品など。それぞれキリン堂・資生堂。光伸真珠、吉寿屋、GOSSO、ラオックス、RHトラベラー、H&Tエイチアンドティーが出展する。さらに大日本印刷がデジタルサイネージを活用した広告展開をおこなう。このほか8社以外とのタイアップも進めており、訪日旅行者向けの特典をつけたクーポンブックを作成。クーポンをフックに各施設への誘致をはかる。
なお、4月4日の開業日にはお笑い芸人の陣内智則さんを招いてオープニングイベントを実施。先着100名に、テナント出展8社と協力し、お土産物も贈呈する。
▽HIS「OSAKA TOURIST INFORMATION CENTER」
住所:〒542-0086 大阪府大阪市中央区・心斎橋1丁目4-3
心斎橋オーパ本館 8階
TEL:06-6253-8866
営業時間: 9:00~21:00 ※開店当日のみ11:00~
対応言語:英語、中国語、韓国語、タイ語