ジェイティービー（JTB）グループ21社（※）の2015年1月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比2.0％増の642億3600万円となった。団体旅行、企画商品ともに伸長し、特に団体旅行が「官公庁・自治体」の好調などにより堅調に推移した。

　団体旅行の取扱額は4.5％増。教育旅行は0.3％減となったが、一般団体は「官公庁・自治体」が30.5％増と大幅に増加したほか、「企業」も11.9％増。「提携販売」も11.8％と増加した。

　企画商品は全体が1.8％増となり、このうちエースJTBは3.9％増。エースJTBの取扱人数は0.6％減で、単価は上昇した。方面別では近畿が22.7％増、沖縄が1.8％増、九州が4.1％減など。手配旅行を含む個人旅行の取扱額は1.1％増だった。

　このほか、訪日旅行を含む国際旅行の取扱額は、42.3％増の31億5500万円と好調を持続した。訪日旅行の予約状況は、人員ベースで「サンライズツアー」が1月に35.4％増、2月に78.7％増、3月に57.5％増と伸長。アジアからのFITなどをターゲットとする「エクスペリエンスジャパン」も1月に431.3％増、2月に808.7％増、3月に514.5％増と大きく伸長した。

　1月から3月の新商品では、2月23日に販売を開始した「東京ワンピースタワーパスポート」が好調。発売からの約10日間で、台湾や香港、シンガポールから約200枚の予約があったという。

　なお、海外旅行は1.1％減の330億1700万円で、その他を含めた合計は2.1％増の1047億6700万円だった（関連記事参照）。

※JTBグループ21社：JTB北海道、JTB東北、JTB関東、JTB首都圏、JTBコーポレートセールス、JTB中部、JTB東海、JTB西日本、JTB関西、JTB中国四国、JTB九州、i.JTB、JTBグローバルマーケティング＆トラベル、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTB沖縄、PTS、JTBグランドツアー＆サービス、JTB伊勢丹トラベル、JTBメディアリーディング、朝日旅行、JTB京阪トラベル