仏・トゥールーズ、観光拠点としての利便性アピール、新航空博物館も
フランスのトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の来日公演に伴い、このほどトゥールーズ市と観光局が来日し、レセプションを開催した。トゥールーズ都市圏副代表で、インヴェスト・イン・トゥールーズ理事長のジャン=クロード・ダルドゥレ氏は「トゥールーズはミディ・ピレネー地方の玄関口にあたる」とアピール。トゥールーズ観光局プロモーション担当のミュリエル・マルタン氏も、ルルドやボルドーまで2時間、スペインのバルセロナまでも高速鉄道で3時間であるとし、周辺観光の拠点としての利便性を説いた。
マルタン氏によると、2013年の日本人観光客数は8000人だったが、2014年には2倍の1万9000人に増加。レジャー市場で占める割合も3%から6%に増加しており「数としては多くないが、2倍に増えるという躍進を果たした」と喜びを語った。数年前からはミディ・ピレネー地方を扱ったツアーの行程にトゥールーズが組み込まれるようになってきたという。
今後は滞在日数の増加をねらう方針。現在は平均1泊だが、2泊への増加をめざす。同観光局では2015年版の日本語セールスマニュアルを作成しており、今後もウェブサイトなどで日本人に対する情報発信の強化をはかっていく。また、市ではミニバスでシティーツアーを実施しており、1年前から日本人の増加に伴い、日本語オーディオガイドを用意した。今年夏からは数ヶ所の停留所を設け、乗降可能にするため利便性が高まるという。さらに、市では大型バス1台を所有しており、グループの貸し切りにも対応する。
また、同氏はトゥールーズの見どころとして、3つの世界遺産を紹介。サンティアゴ・デ・コンポステラの巡礼者が訪れる教会「サン・セルナン・バジリカ大聖堂」や巡礼者が訪れた施療院「オテル・デュー・サン・ジャック」、市内を流れるミディ運河をアピールした。加えて、トゥールーズはエアバス社に代表される航空産業が有名で、エアバス社の見学も可能。今年1月中旬には新たに航空博物館「アエロスコピア」が開業しており、5000平方メートルの展示場に30機の航空機が展示されているという。
このほか、ダルドゥレ氏はトゥールーズのラグビーを紹介。2019年で日本でラグビー・ワールドカップが開催されることに触れ、相互交流を呼びかけた。
なお、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団は2月20日の大阪を皮切りに3月2日まで、全国8都市で公演を実施する予定だ。