スカイマーク、投資会社と再生支援契約、支援者は業種問わず

  • 2015年2月6日

 東京地方裁判所に民事再生手続開始を申し立てたスカイマーク(BC)は2月5日、投資ファンドのインテグラルと再生支援基本契約を締結した。BCはインテグラルから最大90億円のつなぎ融資を受け、滞納している空港施設利用料の返済などに充てるとともに、インテグラルによる業務プロセスの管理支援や、再生計画案の策定支援などを受ける。BCでは、再生支援契約の締結先にインテグラルを選んだ理由として、事前調査などによってBCの強みと弱みをよく理解していること、十分な資金力を有することなどを挙げている。

 インテグラルでは今後、投融資の有無や業種を問わず、広く共同スポンサーを募集する予定。まずは再生を最優先することから、これまでBCが築いてきた国内航空会社の「第3極」としての立ち位置にはこだわらず、日本航空(JL)や全日空(NH)からの支援も否定しないとしている。両社とのコードシェアについても、引き続き協議を進める考え。ちなみにインテグラルは、つなぎ融資の資金を将来的にはBCの株式に振り替え、株主として経営に参画していく意向を示している。

 なお、BCは収益悪化の一因となっていたエアバスA330-300型機5機の使用を1月末で停止し、現在はボーイングB737-800型機のみで運航しているところ。BCによれば、現時点ではリース会社には返却していないという。