観光庁が取りまとめた2014年11月の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比2.1％増の3769億1319万円と増加した。観光庁によると、関西方面を中心に秋の紅葉を目的とした旅行が多かったという。また、外国人旅行も32.5％増の113億9544万円と前年を上回っており、10月に引き続き、訪日ビザの要件緩和で東南アジアからの旅行者が増加した。

　募集型企画旅行では、国内旅行は取扱額が1.5％増の882億9088万円で、取扱人数は5.0％減の325万7844人となり、単価は6.8％増の2万7101円と増加。外国人旅行は取扱額は32.5％増の4億6875万円となったところ、取扱人数は35.0％増の2万4010人と取扱額の伸びを上回り、単価は1.9％減の1万9523円と減少した。

　企業別の取扱額では、1位はジェイティービーグループ（JTB）15社計で4.4％増の884億7905万円。次いで、KNT-CTホールディングス8社計が0.2％減の347億7089万円、楽天が7.3％増の316億4048万円となった。また、外国人旅行でもJTBグループ15社計が20.5％増の49億9558万円と1位。2位は日本旅行けで55.4％増の21億6103万円、3位がKNT-CTホールディングス8社計で20.6％増の12億904万円と続いた。

　伸び率の上位を見ると、国内旅行はJTBグローバルマーケティング＆トラベル（JTBGMT）が265.8％増の1億4583万円と大きく伸びた。取扱高が10億円を超える企業ではエイチ・アイ・エス（HIS）が20.6％増の30億803万円、JTB東北が14.9％増の49億7946万円で2桁増となった。

　また、外国人旅行の伸び率では東武トラベルが479.7％増の2027万円で1位。次いで、ジェイアール東海ツアーズが311.3％増の1630万円、JTB九州が275.9％増の8862万円と、上位3社はいずれも3桁増となった。1億円を超える企業では日通旅行が172.4％増の1億995万円で4位にランクインした。

　なお、海外旅行の取扱額は3.1％減の1704億6992万3000円で、総計は1.0％増の5587億7856万円。海外旅行の詳細は別途掲載（下記関連記事）。

▽主要旅行会社取扱概況（Excel）
11月単月