ノースウエスト準州、首相来日でセミナー、オローラ出現率など訴求
カナダのノースウエスト準州観光局は1月20日、同州首相のロバート・R・マクラウド氏をはじめとする使節団の来日にあわせて、旅行会社向けのセミナーを開催した。マクラウド氏は冒頭の挨拶で、「日本は最も早くからノースウエスト観光を始めた国の1つ」と述べ、謝意を表明。産業・観光・投資大臣のデイビッド・ラムゼイ氏も、「日本市場は非常に重要で、様々な会合の場などでそのことを認識している」と述べた。同観光局によれば、カナダ人と米国人を除く全旅行者数のうち、約7割を日本人が占めているという。
この日は同観光局日本オフィスアカウント・マネージャーの田中映子氏が、観光の概要について説明。オーロラ観測を1番の目玉として挙げるとともに、州の面積の約60%が観測に適した「オーロラベルト」に該当していることを強調した。田中氏によれば、11月中旬から3月下旬までの期間は、州内に3泊すれば98%の高確率でオーロラを観測できるという。日中については犬ぞりや釣りなどの野外アクティビティー、先住民の文化や工芸品などを楽しむことを提案した。
同観光局によれば、オーロラ観測の“当たり年”だった2012年4月からの1年間には、約1万4000人の日本人が同州を訪れた。その後の2013年度は約1万2000人に減少し、2014年度も微減する見込みだという。田中氏は、旅行者層がシニアから若者、家族連れなどに拡大している一方で、今後は「オーロラ観測のリピーター」を生み出せるか否かがポイントになるとの見方を示した。マクラウド氏は、日本からの航空便数の増加などを課題として挙げた。
この日はそのほか、現地でオーロラ観賞用施設の運営やツアーの催行などおこなうオーロラビレッジが、同州で観測できるオーロラのスケールの大きさなどをアピール。宿泊施設「エノダ・ウィルダネス・ロッジ」は自然の中での宿泊体験や、野外アクティビティーの魅力を紹介した。エア・カナダ(AC)は日本路線の機材やプロダクトなどについて説明した。