ルフトハンザ、プレエコを公開、9月に全機材へ搭載完了予定

  • 2015年1月15日

LH日本支社長のオットー・ベンツ氏 ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)は1月15日、プレミアムエコノミークラスの座席を公開した。LHでは2014年11月22日から、新クラスとしてボーイングB747-8型機を使用する路線にプレミアムエコノミークラスを導入し、その他の長距離路線を運航する機材に順次導入しているところ。日本路線では2014年11月23日から、羽田/フランクフルト線で新座席を提供している。

 LHプレミアムエコノミークラス担当のキルスティ・シュバルベ氏によると、プレミアムエコノミークラスのターゲット層は、背が高い人や快適性を求めるレジャー需要と、会社の規定でエコノミークラスしか使用できないビジネス需要。また、LH日本支社長のオットー・ベンツ氏は、日本市場に対して「これまでルフトハンザを利用したことがない、新しいマーケットの取り込みも見込める」と話し、特に団体のシニア層の利用を予想していると説明した。

 プレミアムエコノミークラスの配列は2-4-2または2-3-2で、エコノミークラスより1席から2席少なくした。日本路線で運航している機材の座席数は、B747-8型機及びB747-400型機が32席、エアバスA340-600型機とA340-300型機は28席。

プレミアムエコノミークラス シートピッチはエコノミークラスに比べて約18センチ広い96.5センチで、シート幅が45.7センチから48.8センチ、シート肩幅は58.4センチから62.2センチ。リクライニングの角度は130度で、座面が前にスライドするようになっている。

 また、各席に電源コンセントとフットレストを用意。さらに、個人用スクリーンをエコノミークラスの9インチから11インチまたは12インチに拡大したほか、ペットボトル置きや小物置きなどの収納スペースを多く用意した。

 サービス面では、食事を陶磁器で提供するほか、ウェルカムドリンクとアメニティキットを用意。さらに、無料受託手荷物をエコノミークラスの1個から2個に増加したほか、25ユーロの追加料金でルフトハンザ・ビジネス・ラウンジを提供する。

 シュバルベ氏によると、全路線でのこれまでのプレミアムエコノミークラスの利用率は約70%。ベンツ氏も「既に導入している日本路線では、お客様から非常に良いフィードバックをいただいている」とコメントした。また、日本路線全体については今後も「平均である80%のロードファクターを維持していきたい」と話した。

 今後、日本路線では1月17日から羽田/ミュンヘン線のLH715便とLH714便、6月4日から中部/フランクフルト線のLH737便とLH736便、8月13日から成田/フランクフルト線のLH711便とLH710便、関空/フランクフルト線のLH741便とLH740便で提供する計画。また、2015年9月には長距離路線で運航する全機材への搭載を完了する予定だ。