エア・カナダ、関空/YVR線の予約好調、ロードファクター8割めざす

  • 2014年12月21日

AC日本支社長のワイス貴代氏  エア・カナダ(AC)は12月18日、2015年5月2日からエア・カナダ ルージュで就航する関空/バンクーバー線に関するセミナーを大阪で開催した。エア・カナダ ルージュはACが2013年7月に設立したレジャー航空会社。現在ヨーロッパ、カリブ、メキシコ、アメリカに運航しており、関空線はアジア初の路線となる。ACグループとして関空に就航するのは7年ぶり。

 セミナーで登壇したAC日本支社長のワイス貴代氏は今回の就航について「ルージュは採算面、ニーズの面からみても、関空という最適なマーケットに投入できたと確信している」と強調。「関空の運休時もレジャー需要は減っていない」と振り返った。7月に開設した羽田/トロント線でも、関西圏からの乗客は増加傾向にあったという。

 ワイス氏によると、現在の予約状況は好調に推移しており、旅行会社からは座席のブロックのリクエストが多数来ている状況とした。当面はレジャー需要に注力するが、近い将来には出張者などビジネス需要の取り込みもはかる予定。専任の営業の配置も検討していると語った。

 また、ワイス氏はカナダ発の訪日需要についても言及。「大阪、京都は人気のある都市なのでカナダでもプロモーションをかけていきたい」としながらも「まずは目標である日本からのロードファクター8割をめざしたい」と語った。

 このほか、セミナーでは関空線を活用したカナダ以遠の乗り継ぎについて、メリットを紹介。例えばメキシコへは同日乗り継ぎが可能であることや、バンクーバー経由の場合、現地空港税が不要であるため、アメリカ経由と比べて4000円から5000円ほど安くなることを説明した。

 関空/バンクーバー線は2015年5月2日から10月24日まで最大週5便で運航。運航機材はボーイングB767-300ER型機で、シートは上級クラスの「プレミアムルージュ」24席とエコノミークラス「ルージュクラス」256席の全280席。ルージュクラスにはシートピッチが広い「ルージュプラス」が35席あり、追加料金で変更可能だ。また、機内はWifiを完備。プレミアムルージュでは無料で利用できるほか、iPadも無料で貸与する。他のクラスでも有料で利用可能とした。運航スケジュールは以下の通り。


▽関空/バンクーバー線 運航スケジュール(2015年5月2日~)

・5月2日~
AC1952便 KIX 16時25分発/YVR 10時00分着(月、水、木、土)
AC1951便 YVR 12時05分発/KIX 14時55分着※翌日(火、水、金、日)

・6月1日~10月24日
AC1952便 KIX 16時25分発/YVR 10時00分着(月、火、水、木、土)
AC1951便 YVR 12時05分発/KIX 14時55分着※翌日(月、火、水、金、日)