伊ベルガモ、ミラノ万博を機に日本へアピール、宿泊施設の活用要望

  • 2014年12月9日

ベルガモ商工会議所交易プロモーション部部長のラッファエッラ・カスタニーニ氏(左)と、在日イタリア商工会議所事務局長のファントニ・ダビデ氏
 在日イタリア商工会議所は12月8日、ロンバルディア州中部のベルガモ県に関するセミナー「EXPO2015へ、ベルガモから」を開催した。来年5月から開催されるミラノ万博を機に、日本市場における知名度向上をはかるためのもので、同県が日本で観光プロモーション活動をおこなうのはこれが初めて。同県の県都ベルガモはミラノの北東約40キロメートルに位置しており、万博の繁忙期には宿泊施設の供給先となることが見込まれている。

 同会議所の事務局長を務めるファントニ・ダビデ氏は冒頭の挨拶で、「イタリア国内でも知名度が低い」ベルガモについて、日本で観光セミナーを開催する運びとなったことは「以前では想像できなかった」と説明。その一方で、「ローマやフェレンツェ、ヴェネツィア以外にも、発見すべきイタリアのデスティネーションはある」と強調し、送客に意欲を見せた。

 セミナーでは、来日したベルガモ商工会議所交易プロモーション部部長のラッファエッラ・カスタニーニ氏が、ベルガモ観光の魅力を紹介。約12万人が暮らす県都については「人が歩いて周るにはほど良いサイズの、ロマンチックで風光明媚な街」と説明し、チッタアルタ(丘の上の旧市街)からの風景や、中世の城壁などの魅力をアピールした。そのほかには、スキーやロッククライミングなどのアクティビティ、温泉施設などにも恵まれていることを強調し、「ミラノ万博を訪れる際には是非ベルガモも訪れてほしい」とアピールした。同氏によれば、日本人訪問者数は年間で「150人から200人ぐらい」だという。

 カスタニーニ氏によれば、ベルガモでは万博期間中について、中央駅に近い250室クラスの高級ホテル2軒を確保し、海外からの予約に備えているところ。ベルガモからミラノ市街までは電車で約50分程度で、ミラノ・マルペンサ空港との間にも直通バスが運行しているため、アクセスの利便性は高いという。