ハウステンボス、14年9月期営利は73億円-15年は医療観光で訪日強化
▽15年は医療観光で新テーマ「健康の王国」、訪日客取り込みへ
澤田氏は15年春に、ハウステンボス内に医療観光を主軸に据えた「健康の王国」をオープンすると発表した。国内に加え訪日外客の取り込みも強化する方針。澤田氏は「世界から来ていただくための医療観光、健康に対しての取り組みをしていく」と意気込みを述べた。
今後は訪日誘客強化をはかり、医療観光をフックに積極的なピーアール活動を展開して2割から3割増をめざす。現在の訪日客はアジアが中心で、台湾が60%弱、韓国が20%、香港が10%弱、中国が5%弱。今後はジンエアー(LJ)が12月から長崎/仁川線をデイリー化することを受け、韓国からの誘客に力を入れていく考えで、現地支店を活用していく。さらに、タイやインドネシアなどからの入園者も増やしていきたいとした。
「健康の王国」は「花の王国」「光の王国」「ショーと音楽の王国」「ゲームの王国」に次ぐ5番目の王国。医療観光をテーマに、検査を受け、健康に関するアドバイスが受けられる「けんこうの館」や、自然食レストランを5月に開業。自然食レストランは植物工場を併設し、採れたての野菜が食べられるという。また、4月には温泉施設も開業予定。ハウステンボスによると他企業がホテルヨーロッパのほど近くに建設中といい、共同で販売を実施していく予定だ。