ハウステンボス、14年9月期営利は73億円-15年は医療観光で訪日強化
ハウステンボスは11月28日、2014年9月期単独決算(2013年10月~2014年9月)を発表した。売上高は前期比21.4%増の262億5500万円。営業利益はコストの最適化と業務効率の向上で販管費を13.9%増の129億5200万円と売上高の伸びに比べて抑えたことで、51.9%増の73億6400万円と過去最高を記録。佐世保市からの再生支援交付金を加味した経常利益は45.2%増の83億2500万円、当期純利益は繰越欠損金の解消による法人税の増加などで、2.9%減の52億400万円となった。
14年9月期は、イルミネーションの規模を拡大した「光の王国」が好評で、7月には「ゲームの王国」を開業するなど新コンテンツも設けた。入場者数は12.8%増の279万4000人で、このうち海外客数は19.4%増の21万9000人。宿泊者数も10.2%増の30万5000人と増加した。さらに、初の場外イベント「大阪城3Dマッピング スーパーイルミネーション」を実施。目標の50万人を上回る59万人が訪問しており、今年も12月から翌年3月まで開催する。
2015年9月期(2014年10月~2015年9月)の業績については、売上高は14年9月期比で20%増の315億円、営業利益は38%増の101億円、経常利益は25%増の104億円をめざす。入場者数は15%増の321万人、宿泊者数は14%増の34万人を目標とした。
また、代表取締役社長の澤田秀雄氏は11月28日の決算会見で、今後4ヶ年でハウステンボスやラグナシア、場外イベントなどの総取扱人数として、1000万人を目標にする考えを示した。同氏は「売上高も1000億円近く、営業利益も300億円から500億円を想定している」と説明。足元の状況を見ても、11月は売上高、入場者ともに30%以上増加しており「順調な滑り出しを見せている」と語った。
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