4県の旬アピール 四国ツー創造機構が東京で商談会
愛媛、香川、高知、徳島の四国4県やJR四国などで構成する四国ツーリズム創造機構が主催する四国観光商談会が10月28日、東京・新橋の第一ホテル東京で開かれた。都内の旅行会社やメディア関係者多数が出席した。各県担当者が観光プレゼンテーションを行い、見どころやトピックスを紹介し、旅行商品の造成を訴えた。
徳島県と香川県は女性に訴える旅を前面に出した。徳島県のテーマは「ときめき★あわ旅」。今年開創1200年を迎えた四国八十八カ所霊場遍路に「ゆる遍路」を提案した。「初めての歩き遍路」を気軽に体験してもらおうという1番札所霊山寺から10キロを歩く、お弁当と宿泊付きプラン。参加者の裾野を広げようという試みで、女子旅をターゲットにアニメお遍路のポスターも作成し、「ゆる遍路スタイル」をアピールした。
香川県は「恋する女子旅」をテーマに、プレゼンテーションの対象を20歳から49歳までの女性層であるF1、F2層に絞った。女性に絞ると金毘羅参りも装いを変える。「かわいいこんぴら参り」では「おいりソフトクリーム」や、かわいいお土産の「POPだるま」、かわいいお守りを紹介。栗林公園も女子旅になると、和船に乗って「お姫様気分」で南湖周遊、そのあとはハート形で恋がかなう「恋つつじ」や「女子旅に欠かせないショッピングを栗林庵で」だそう。
愛媛県は「しまなみ海道」サイクリングや来島海峡クルーズを紹介しながら「旅行商品造成にあたっては、中国エリア担当者も交えて、広島とあわせて旅行商品化を」と瀬戸内海をまたいだ企画造成に期待した。また、2014年本屋大賞の「村上海賊の娘」の舞台となった「能島上陸&潮流体験ツアー」をタイムリーな商品として提案した。
高知県は郷土が誇る食を訪ねるフード・ツーリズムを自信を持ってアピールした。じゃらんのアンケート調査で「地元ならではのおいしい食べ物が多い県」ナンバー1に選ばれている高知県。県民が観光客に勧めるレストランと料理を投票で選び紹介する「高知家の食卓 県民総選挙2015」を15年2月に実施し、ゴールデンウイーク前には速報として約50店を公表することなどを紹介した。
情報提供:トラベルニュース社