京都、ショートムービーで古都以外の魅力をアピール

  • 2014年11月9日

(右から)本上まなみさん、葉加瀬太郎さん、京都府知事の山田啓二氏、京都府広報監を務めるゆるキャラ「まゆまろ」  京都府は11月6日、これまでの「古都京都」のイメージ以外の各エリアの魅力を音楽と映像で発信する「もうひとつの京都、行こう。」キャンペーンを開始した。キャンペーンでは京都に縁のあるヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんと本上まなみさんの協力を得て、お茶、森、海をテーマにしたショートムービーを作成。11月6日から特設サイト、Facebook専用ページ、YouTubeなどで公開した。

 同日開催した発表会で、京都府知事の山田啓二氏は「多くの方にショートムービーを見ていただき、素晴らしい音楽と一体になったもうひとつの京都のイメージができれば」とコメント。訪日客についても「日本の暮らしや中国とはまた違う日本の茶畑のような風景を見ていただきたい」と語り、「外国語の字幕も次の段階として取り組んでいきたい」と意欲を示した。

 ショートムービー「もうひとつの京都」は3部作。結婚10周年を迎えた夫婦がケンカをし、別行動をするという設定で、本上さん演じる妻がめぐる「お茶の京都」、夫だけで旅する「森の京都」、それぞれが体験をスマートフォンで分かち合い、最後に2人の思い出の地で不思議な体験をする「海の京都」の3本を用意した。ショートムービーでは世界文化遺産登録をめざす茶畑のある南部エリア、里山の風景を残す中部エリア、天橋立などを紹介する。楽曲は葉加瀬さんが作曲・演奏する。

 ショートムービーは特設サイトで配信するほか、府の広報媒体やさまざまなイベントで活用し、国内外に発信する。また、旅行会社の販促ツールとしても活用できるよう、現在調整を進めていおるところ。山田氏は「旅行会社の方にもどんどん使っていただきたい」と話した。このほか、京都府北部を走る北近畿タンゴ鉄道の観光列車「くろまつ」内で「海の京都」のテーマ曲も放送する。

 さらに、ショートムービー3作の各テーマ曲の曲名を募集するキャンペーンも実施。Facebookの専用ページやハガキで募集し、締め切りは11月30日、発表は12月19日とした。

▽お茶の京都

▽森の京都

▽もうひとつの京都